天国の話

趣味の悪い服がバズっているものを見かけて、世のため人のために未来を憂うごっこをする。センスが悪いものがまかり通るのが許せない、という私の服もダサい。吐いている息までダサい気がしてきた。部屋にはクーラーがついているから、沈む冷気が盛りだしていて、昇っていくハートウォーミングたちがかわいそう。こんな簡単に天国にいけるなら、意外と死ぬことって身近なことなのかもしれないと思う。窓の外にアイスを置いてみて、地獄も近くに感じてみる。私に似合うのはこっちかもしれないなあって。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?