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銀河を越えて

人物
マサユキ:日本人の男子学生。勉強もバイトも頑張ってる。人当たりもよく真面目で割となんでも素直に受け入れるが、彼女は出来たことがない。

フォーリ:宇宙人。遠く離れた銀河に属する星が出身の研究観察員。地球が好き。地球人から見ても愛嬌があってかわいらしい。

出会い

夜道を歩くマサユキ

マサ「あー今日もバイト疲れたなぁ!こんな時間になっちゃったよ・・・スーパーの弁当まだ残ってるかなぁ・・・」

きょろきょろするマサユキ

マサ「しかし、この道暗いよなぁ・・・男でもこの道通るの怖いもんなぁ。」

ちょっと早歩きになりかけたその時光が照らす

マサ「うわあああ!眩しい!何だ!!」
フォ「地球の子よ。聞こえますか?」
マサ「だ、誰だ!って飛んでる!?」
フォ「私はこの星から遥か遠くの銀河より来ました、あなた方の言葉で言う宇宙人です。」
マサ「なんで・・・日本語を?」
フォ「コントの都合上、もとい我々の開発したコミュニケーション円滑マスィーンによる学習の結果です。」
マサ「ええ・・・ほんとぉ?」
フォ「疑うなら母星の言葉で説明しましょう。ペラペラペラ(アドリブ)」
マサ「何言ってるかさっぱりわからないや。」
フォ「そうでしょう。」
マサ「もう一回同じ説明してもらえます?」
フォ「え・・・ペラペラ(アドリブ)」
マサ「なーんかさっきと違うような・・・」
フォ「それより!今日はあなたに伝えなくてはならない事がありやってきました。」
マサ「宇宙人のあなたが・・・僕に?」
フォ「そうです。あなたにです。」
マサ「その話、長いですか?」
フォ「少々お時間いただきます。」
マサ「じゃぁ立ち話もなんですから、夜もやってる喫茶店にでも行きますか?」
フォ「おしゃれ!唐突におしゃれ!!そうしましょ!(乗り気)」

カフェのシーン(宇宙人の来店にざわついてる)

マサ「夜なのにざわついてるなぁ、なんかあったのかな?」
フォ「繁盛してることは良い事です。何かイベントでもあったのでしょう。」
マサ「それで早速本題に入りますが、僕に話ってなんです?」
フォ「その前に改めて自己紹介を。私は研究観察員をしてます、フォーリと申します。」
マサ「これはどうもご丁寧に。日本で学生をやってます、マサユキと申します。友達からはマサくんとか、マサッチって呼ばれてます。」
フォ「それは別に・・・」
マサ「あ、ニックネームは聞いてないですよね。で、お話というのは?」
フォ「あなたと、この星の未来に関わる話です。」
マサ「スケールデカいな・・・それ、本当に僕関係あります?」
フォ「間違いありません。」
マサ「一体何が起こるんですか?」
フォ「近々この地球の近くに宇宙的特異点が発生します。」
マサ「な、なんだって!?とは乗ってみましたが、宇宙的特異点ってなんですか?」
フォ「宇宙的特異点、それを分かりやすくこのいい香りのコーヒーで説明しましょう。」
マサ「なるほど?」
フォ「このブラックのコーヒーが特異点の無い銀河とします。そこにミルクを少し・・・これが特異点の発生です。ここからは特殊なエネルギーが発生します。このエネルギーは銀河の中心に引き寄せられ渦巻きながら銀河全体へこんな風に(ゆっくりかき混ぜる)広がっていきます。特異点から出るエネルギーは凄まじく、近くの惑星などは大変な目に合うでしょう。」
マサ「はぁ・・・あっ、その銀河にお砂糖入れます?」
フォ「5個ください。」
マサ「甘党なんですね。で、その宇宙的特異点と僕となんの関係があるんですか?」
フォ「宇宙的特異点を解消する為の解析には、あなたの研究している超宇宙原理定数が関係しているのです!!」
マサ「え?」
フォ「え?」
マサ「そんな研究してないよ?」
フォ「そんな研究してないの?」
マサ「やっぱり人違いだこれ!」
フォ「いやいや、そんなはずは・・・」
マサ「そもそも僕文系ですし!」
フォ「この書類を見てください。マサユキさんのお名前、誕生日間違いないですよね?」
マサ「それは一緒ですけど、日本中探したら同じ人もいるんじゃ?」
フォ「データ解析もほぼ一致していました。」
マサ「ほぼ?完全じゃなくて?」
フォ「うーん。そこは何故か完全一致じゃないかったんですよね。私の星の技術をもってしても。」
マサ「そもそもなんであなたたちが、その宇宙的特異点の問題を解消しないんですか?」
フォ「宇宙法というものが大宇宙連盟にはありまして・・・」
マサ「大宇宙連盟・・・」
フォ「連盟は、連盟非加入の銀河に対する干渉を原則禁止としております。」
マサ「じゃあ、あなたもまずいんじゃ・・・」
フォ「観察員による個人的な干渉と認められる範囲なら、見逃してもらえるんですよ。」
マサ「なんで助言してくれるんですか?」
フォ「私ずっと地球の観察員をしてるんですが、この星気に入ってるんですよ。生命絶滅なんてして欲しくなくて。」
マサ「じゃぁなおさら本物探さないとですね。」
フォ「とりあえず精密に検査したいので船に来てもらえますか?帰りは送りますので。」
マサ「えっ!宇宙船乗れるんですか!?」
フォ「期待されてもそんなにきれいじゃないですよ?w」

宇宙船へ移動する

フォ「どうぞ。あまり片付いてないですが。」
マサ「はー。外見はただのアパートなのに、中はしっかりSFしてますねぇ。」
フォ「フィクションじゃないですよw」
マサ「ああそっかwそれで何をすればいいんですか?」
フォ「とりあえずそこに掛けて待っててもらえますか?今お茶お出ししますね。」
マサ「あ、お構いなく・・・こんな未来感ある内装なのにちゃんとお茶が出るんだ。フォーリさん日本楽しんでるな・・・あ、グレイの人形がいっぱいある。エイリアンファンなのかな?」
フォ「お待たせしました。」
マサ「あの・・・あれ。」
フォ「ああ!あれは地球人の宇宙人に対するイメージを勉強するのに集めてたんですよ。そうした何だか愛着湧いちゃって。」
マサ「リアル宇宙人が想像上の宇宙人のファンってなんだかおもしろいですね。」
フォ「こういう文化も含めて地球が大好きなんです。・・・では検査するので少し採血せてもらっていいですか?」
マサ「血液で検査できるんですね。」
フォ「結果はすぐに出ると思います。」
マサ「これで予測に出てきた人物と僕が同一人物かが分かるんですよね?」
フォ「そうです。今までは未来予測マスィーンによるデータ上での解析だったのですがDNAサンプルを多く使用することでより比較がしやすくなると思います。」
マサ「何か分かればいいけど・・・」
フォ「出ました!」
マサ「はやっ!」
フォ「・・・ん!?」
マサ「・・・ど、どうしました?」
フォ「・・・・(見るからにうろたえてる)」
マサ「あのー・・・フォーリさん?大丈夫ですか?」
フォ「あ・・・・あ・・・・」
マサ「落ち着いてからでいいですよ。」
フォ「(深呼吸)・・・800年後でした・・・」
マサ「え?」
フォ「未来予測マスィーンを日本語式にローカライズしたんですが。」
マサ「ええ。」
フォ「数字が、デジタルのアラビア数字で表記されまして・・・」
マサ「・・・」
フォ「・・・」
マサ「あー・・・8の真ん中の棒が潰れて見えてなかったと・・・」
フォ「はい。正確には2825年に起こる出来事だったようです。」
マサ「じゃー僕と同姓同名、誕生日も一緒でDNAも似てるというのは?」
フォ「おそらく・・・子孫の方かと。」
マサ「なるほど・・・よかった!」
フォ「そ、そうですね!当面の危機は回避?できましたしね!」
マサ「そうですよ!それに!」
フォ「それに?」
マサ「僕が結婚出来てちゃんと後世に血が残るってわかったんで!w」
フォ「あははは」
マサ「笑わないでくださいよwこれでも結婚できないんじゃないかってずっと不安だったんですから!w」
フォ「マサユキさんなら大丈夫ですよ!」
マサ「そうですかぁ?」
フォ「だって凄く素敵ですもの!宇宙人の私が好きになるんですから!」
マサ「え!!?」

暗転OP

的な入りの舞台劇1時間くらいの書き足していきたい。

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