youtube_0059ネタ書き

羊第59回の配信で書いたコント

雪男

田中「おはよう」
佐藤「お!おはよう。今日寒いなぁ」
田中「ほんと、布団から出たくなかった。こんなに寒いと学校行くのも嫌になるよ」
佐藤「なんか今日、お昼から雪降るらしいぜ」
田中「まじかー。学校途中で終わらないかなぁ」
佐藤「自主休校でもしちゃうか・・・」

二人でもくもくと登校

田中「あれ?」
佐藤「ん?どうした?」
田中「あそこ、公園で騒いでんの雪男じゃね」
佐藤「ほんとだ。何してんだろう?」

もこもこの服(ウール100%)を着た雪男(ゆきお)君が公園で変な動きをしてる

雪男「うがあーーーうがうが」
田中「ゆ、雪男?」
雪男「うご?」
佐藤「何してんの?」
雪男「うご?」
田中「いや、うご?じゃなくてさ」
雪男「いや・・・今日雪降るじゃん?」
佐藤「昼から降るらしいね。」
雪男「だから練習しておこうと思ってさ。」
田中「・・・あ、そうなんだ」
佐藤「学校遅れるなよ?」
雪男「おいおいおい。なんの練習か聞かないのかよ」
田中「だって長くなりそうだし。」
佐藤「遅刻するとおこられるじゃん」
雪男「じゃぁ一緒に行くから、道中聞いてくれよ」
田中「え?説明したいの?その奇行の?」
雪男「いや、俺にも訳があるんだよ。」
佐藤「どうせ大した訳じゃないんじゃないの?」
雪男「そう言わずに聞いてくれよ。」

3人歩き出す

雪男「最近段々寒くなってきたじゃん?」
田中「そうだね。今日なんか雪降るしね」
雪男「俺寒くなってくるにつれて、プレッシャーを感じてきてさ。」
田中「あーそれで公園で暴れちゃった?」
雪男「違うよ!みんなが俺に期待してるんじゃないかと思ってさ」
佐藤「え?公園で暴れることを?」
雪男「だから違うって!公園でやってたのは練習で、暴れてたわけじゃないから!」
田中「なんの練習か分からないけど、頑張ってくれよ。」
佐藤「体壊さないようにほどほどにね。」
雪男「だから無理やり話を終わらせようとするなよ。」
田中「だって、どうせあれだろ?雪男がゆきおとこと同じ漢字だから雪が降ったらゆきおとこのフリしろよーっとか無茶ぶりされると思って練習してたとかだろ?」
雪男「・・・」
佐藤「図星かよ・・・」
田中「マジかよ・・・そんな雑なフリするやつなんか居ないだろ・・・」
雪男「去年やったよね?」
田中「え?やったっけ?」
佐藤「やってたよ」
田中「マジか・・・ごめん。で去年はどうだった」
雪男「唐突に振られてあわあわしてたからダダ滑りしたよ。」
田中「なんかごめんな。」
雪男「去年の反省も踏まえて今年はキチンとゆきおとこをこなそうと練習してたんだよ」
佐藤「なんか努力の方向性ちがくね?」
雪男「どうせ振られるし笑い取れたほうがいいかなって。」
田中「そんな小学生じゃあるまいし、雪が降ったから雪男に振るとかもうやらないよw」
雪男「いーや、やるね」
佐藤「やるな。絶対やる。」
田中「うん。やると思う」
雪男「認めていくスターイル!!それになんとなく感じるんだ。親父からのプレッシャーを」
佐藤「親父さんから?」
雪男「雪男って名前はゆきおとこみたいに有無を言わさないパワフルな男になれって意味で付けられたんじゃないかなって」
佐藤「それは違うんじゃないかな?」
雪男「違う?」
佐藤「雪は静かで包み込んで、冷たいのに暖かい。そんな男になってもらいたくて雪男ってつけたんじゃないかな?」
雪男「・・・そうかな?」
佐藤「知らんけど」
田中「適当かよ!」
佐藤「いいこと言える雰囲気だったからさ!つい」
田中「出来心みたいに言うなよw」
雪男「でも、そうかもしれない。俺、なんか自分の名前に自信持ててきた」
佐藤「そうだよ!雪男だからってゆきおとこ絡めなくてもいいんだよ!」
田中「あ、でもどうせだったら親父さんに直接聞いてみたくない?」
雪男「確かに。いままで怖くて聞けなかったから・・・佐藤の話聞いてちょっと希望が湧いてきた!」
田中「お、いったれいったれ!」

雪男メールにて親父さんとやりとり。メールが帰ってくる

雪男「・・・」
佐藤・田中「どうだった?」
雪男「・・・ゆきおとこが好きだったからだって・・・」
田中「早くも・・・雪が降りそうだな・・・」
雪男「俺、佐藤の案を推していくは・・・」
佐藤「おう・・・」

ゆっくり暗転
かなしみEND(大体5分)

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