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夏の名乗り。

ある朝バスの窓から見えたのは、小学校のベランダと十数個並んだプチトマト用の青いプランター。登校日なのかジョウロで水やりをする二人の少女の後ろ姿。

「あったなぁ、私にもプチトマトを育てた頃が。部活帰りに成長具合を見に行ったなぁ。。」
「お母さんと毎日、私と向日葵で並んだ写真を撮り、成長日記を作ったなぁ。」

私は、自分にとって「夏休み」の鮮度がまだ高かった頃の出来事や気持ちを瞬時に思い出し、誰かと共有したい!と胸キュンに近い気持ちに見舞われました。

最近、夏休みの共感トークとしては大人目線の話が当たり前でした。
御墓参りは行かなきゃね、子供が色んな所に行きたがってお母さんやお父さんは土日すら大変、などなど。

私は、初めての夏休みには宿題が嬉しくて、ラヂオ体操も楽しくて仕方なかったあの頃の出来事や気持ちについて、自由に誰かと話してみたいなぁと想いを馳せました。静かに足をバタバタさせた朝のバスでのひと時でした。 
共通点だけではなく、それぞれ違いもあり、「それで?それで?」と聞き続けたくなってしまいそうだなぁ、と。『朝まで生(なま)夏休みの思い出!』のような空想番組を思い浮かべてみた私は、Ajaと申します。

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