あの気持ち
具体的な文章を初めて書いてみる。初、だからといってこれが一番伝えたい事、大事にしてる事、という訳では無い。書きやすそうな、淡々と構成できそうな、そんな話。
高2の春休み、2週間アメリカホームステイに行った。一緒に行く校内のメンバーと、催し物の準備をしたり観光の計画を立てたり、それはもう最大級の準備を数ヶ月もした。
とにかく憧れのUSでのドリーム☆デイズが待ちきれなかった。
しかし、散々カウントダウンしていた出発の、数日前、心がグウッと、後ろへ引きずられた。
行きたくないと思ってしまった。
高2の終わりということで、学校生活では否応なしに大学受験の影が見え始めていた。
一大イベントの沖縄修学旅行も既に済んでいて、あとは、枕詞に「高校最後の」が付く一通りのイベントを、「受験生」のラベルとともに迎えるだけだった。
だから、そんなエンディングに向かう高校生活の中に、颯爽と輝くUSドリーム☆デイズに、経験と幸福の全てを期待しすぎていた。
そのせいで自分自身がそれに応えられるか不安で、そして終わってしまうのが怖くて、始まるなと思ってしまった。
そしてもう1つ。
胸をふくらませていた私にとって、USドリーム☆デイズは始まる前から「最高の日々」と位置付けていた。しかし、本当に「最高」なのか、と思った。
「最高の日々」を貰えるのだとしたら、
不安や恐怖や喪失感をもって異国で過ごすのではなく、
もう戻ってこない青春が欲しかった。
中学3年生、大好きな友人と先生と、全身全霊で向かい合って駆け抜けたあの日、ある日が欲しいと思った。
そのある日は確実に「最高の日」だから。
もう戻ってこないもの。
アメリカなんて行かなくていい、みんなと過ごしたただのあの日を過ごしたい。
これが私のあの気持ち。掲題。
そして、時を2020年にする。もちろんUSドリーム☆デイズはかけがえのない経験と幸福をくれて、最高の思い出。
めでたし。
これは言わずもがな、です。
最高で最強の経験、と綴ったのもまたいい話だからどっかで。
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