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新生活で始めたこと 洗濯機を回す

 新しい生活の中で始めたことがあります。それは洗濯をすることです。今までも洗濯はしていました。でも、それは洗濯機を動かすということです。そうじゃありません。私は今、自分で洗濯機を回しています。

手動洗濯機との出会い

 新しく引っ越した部屋のベランダには、以前の住人さんが置いていった洗濯機がありました。試しにスイッチを入れたら、ピッと音がして、小さな表示窓が光ります。スタートボタンを押すと、反応がありませんでした。

 最初は、壊れた洗濯機なんだと思いました。他にも、回らない換気扇、付かないクーラーなどがあったからです。のちに、管理会社さんに確認してもらったら、クーラーは私が操作できていないだけだと判明しました。

 だから洗濯機もそうなのかもしれません。洗濯機は確認してもらっていません。忘れていました。

 あとで改めて連絡しないといけないとは思っています。でも、新しい洗濯機を手にいれたので、急ぐ必要もないというのが正直なところです。

 洗濯機が動かせないと思った私は、ネットで新しい洗濯機を探しました。店舗に行かなくても、ネットを見たら欲しいものが見つかるので、こういうとき便利な世の中だとほくほくした気分になります。

 最初は普通の洗濯機を探していたのですが、今はミニ洗濯機なんてものもあるのですね。小さな二層式や旅行にも持っていける携帯式のものなど、いろいろあって驚きました。

 結果、私が選んだのは手動洗濯機です。大きさが丁度良かったこと、洗いから脱水までできること、ズボンまで洗えること、値段が安いことが主な理由です。

 あと、電気なしで使えるっていうのも、ぐっと来ました。沖縄では、台風がくると、停電することがあります。洗濯機は必要ないだろうとも思ったのですが、そのときの不便を思い出すと「電気不要」という言葉に魅力を感じてしまったのでした。

 説明には、災害のときに便利だとありました。でも、災害のときって、洗濯できるほどの水が使えるんでしょうか? 幸い、災害にあったことがないのでわかりませんが個人的には疑問です。

水代節約

 ミニ洗濯機に共通する一番の利点はコレじゃないでしょうか。当初、私はこの利点が理解できませんでした。機体が小さいから水もたくさんいらないというのは分かります。

 でも、少量をたくさんの水で洗うのが洗濯機の利点だと私は思っていたんです。だから、水を少なくする、って大丈夫なの? と利点どころか不安でした。

 実際に利用してみて思ったのは、手洗いに近い洗濯機なんだなぁということです。

 通常、大きな洗濯機は、水だけじゃなくて、電気もたくさん使います。そのおかげで、パワフルに汚れを落としてくれるのです。一方で、それが服を痛める原因にもなっていました。

 だから、服を守るために大量の水が必要なんです。他に洗剤からも守ってくれたりもするそうで、洗濯の水は重要なイメージがありました。

 でも、手動洗濯機だと、手洗いに近い優しい洗いなので、水で服を守る必要はないんですよね。その分、予洗いが重要だったりしますけど、これは通常の洗濯機でも大差を感じませんでした。

 洗剤は、少しお金を出していいものを使っています。水を少なくする分、服に優しい洗剤が必要だと思ったからです。

 電気代はないし水代が減るからいいかと自分を納得させています。トータルで見たとき本当にお得なのかはちょっと疑問です。

半日がかりの二の腕トレーニング

 電気代節約は、手動洗濯機の一番の利点です。でも、洗濯機は電気で動くからこそ便利でもあるんです。洗剤入れて、ポチッとボタンを押せば、後は自動で全部やってくれます。最近は洗剤すら、自動になってきているみたいですね。

 電気代が節約できるということは、その分を自分でやらないといけないってことです。時間取られます。私は大体半日くらいです。

 もったいないので、YouTube の動画を聞きながら洗濯しています。「精神科医・樺沢紫苑の樺チャンネル」「中田敦彦のYouTube大学 - NAKATA UNIVERSITY」「両学長 リベラルアーツ大学」など。高卒なので、大学って文字に憧れちゃいます。

 手動はハードです。いえ、タライに板でゴシゴシすることに比べたら大分簡単ですよ。それでも自動に慣れた私にはハードに思えます。

 手動洗濯機はふたについた取手をグルグル回して、洗いから脱水までを行います。水を入れるとね、取手が重たくなるんです。空のときはクルクル回せていたものが、水を入れた途端、グルッグルッとなっちゃうんです。

 二の腕にすごくきますよ。下半身はともかく、上半身に筋肉がない私は洗濯後、二の腕プルプルになりました。すごく疲れるので、終わったあとは達成感や爽快感があります。

 今は「二の腕トレーニングッ」と、心の中で唱えながら回しています。目標は、ちからこぶを作れるようになることですね。

コンパクト

 大きさで決めただけあって、手動洗濯機は置き場所をとりません。これは、洗濯機を買って私が最も感動した部分です。洗濯するときは、キッチンの台に乗せて使っています。

 一人暮らし用の部屋なので、キッチンの台は一口コンロが乗る大きさです。火は場所節約のためにカセットコンロを利用しています。使うのに場所を選ばない上、使わない時は仕舞えるのが利点です。

 洗濯はキッチンの台が一番便利です。浴室はトイレ一体で、2畳程度の広さしかありません。洋服広げて、洗濯するには窮屈です。

 キッチンの台なら、横に流しがあるので、水を汲んだり流したりも問題ありません。洗濯物は広さのある床の上に自由に広げられます。

 キッチンで使えるのは、洗濯機が台に収まるからこそです。便利な大きさです。

 不満は、コンパクトだからこそ、一回に洗濯できる量も少ないってことでしょうか。服は増えていませんが、洗濯する回数は増えました。増えた回数の分だけ時間もとられます。ちょっと不満です。

 片付けは、ちょうど柱の凸部分と近いので、横に添えて置くと邪魔になりません。いい感じの収まり具合です。

洗濯物は室内で日陰干し

 脱水まで頑張ったあとは、室内で日陰干しします。太陽光は、水気を取ってくれる反面、布を痛めてしまったりするそうです。そのため、外干しは注意が必要です。女の一人暮らしなので、防犯にも良いそうですね。

 洗いが優しい分、脱水も弱いです。手で絞るよりは水気をとってくれますが、たまに甘いと干した先からポタポタと水たまりを作ることがありました。

 厚めの生地を使った服は、なかなか脱水しずらいようです。そんな時は雑貨の収納に使っているダイソーの「収納 BOX スクエア」を洗濯物の下に置いています。

 ふたがボックスの上に載せるタイプなので中に水が入りません。ボコッと凹んでいるので、いい感じに水がたまってくれます。

 私の部屋には、そこら中に収納ボックスが積まれています。バケツを用意するより手早く便利です。

これからの改善点

 手動洗濯機を選んだ生活は、おおむね満足です。急いだ割にはいい買い物したなって思いが正直なところです。私の場合、慌てた買い物は失敗することが多いんですよ。

 基本的に動くのは好きだからか、今のところは面倒くさがらずに洗濯できています。不満は、時間を結構取られることぐらいです。

 一方で、忙しいとか、面倒くさいとか、洗濯できないときはどうするの、っていう懸念もあります。特に、時間をたくさん取られるっていうのは大きいんですよね。

 やっぱりもう一個洗濯機を買おうかなと思っています。手動洗濯機のおかげで、ミニ洗濯機がどのようなものかわかりました。今なら、もう少しお金をかけてもいいと判断できます。

 今はサブの洗濯機を持つ時代らしいです。新しいものを買ったら、どちらかを予備にするのも有りでしょう。

 とりあえず洗濯できているので焦る必要はありません。まずは、管理会社さんに連絡して、前の住人さんが置いていった洗濯機の確認です。

 それから改めて置かれている洗濯機を使うのか、新しく洗濯機を買うか、ゆっくり選んでも遅くないと思うのです。


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