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失いたくない気持ち

ありきたりな話ですが。
自分の中に「推し」ができると、毎日の景色とか、気持ちに色がつく。
ブーン・・・と低空飛行で毎日同じような高さ(低さ?)で進んでいた日々が、上がり下がりしながらも、それは上がる途中での「下がり」な部分なだけで、全体的には右肩上がり。
1日、1週間、1ヶ月、数か月、1年・・・
「推し」を中心にスケジュールが頭の中で展開され。
そこを目標に、指折り数えながら、それまでの日々が頑張れるし、待っている間のワクワク感でエネルギーが補充されていく。

エンタメって大切。
カラフルに生きることだけが正しいわけではないです。
だけど、私にとって、エンタメは大切だし、やっぱり、程度の差こそあれ、誰しもが自分の欲するジャンルの娯楽が無いと、息が詰まってしまうと思うんですよね。

私の好きなジャンルが万人に受けるわけではないです。
年相応・・・と世間様に言われたら、言い出しづらいものもある。
実際、会社の雑談で知っているジャンルの話題が出ても、「え。自分、それについてはよく知らないです。」って顔をしてしまう場面もあり・・・
人を選んでカミングアウトしないと、折角の上がったテンションに水を差されることにもなりかねないからです。

それぞれの好みはある。
だけど、他人が「〇〇が好きだ」と言っているものを、わざわざ「〇〇って・・・」と貶める言い方で否定をするな、というのが我が家のポリシーです。
違う意見を受け付けないわけではなくて、否定するにしても、バカにはするな、と。
自分の趣味ではない、それだけなら当たり前のことなので。
私だって、世の中全部のエンタメに興味があるわけでも、賛同できるわけでもないので。

ちょっとそれますが。
例えば、私が邦画が大好きだと言っているのに、「邦画って・・」と言ってくる人がいます。

その人は洋画は観ます。
ある時、「なんで邦画はダメなの?」と聞いたら。
「え。だって、嘘っぽいじゃん。こんなこと起こらないよって思っちゃう。」と言われました。
結構、「???」な理由でした。

ハリーポッター、好きだよね???
ん???そこはOK???

あまりな言い分に、ちょっとイラつきましたが、私なりに考察してみました。
おそらく、その人は、邦画だと現実が近すぎて、自分の日常との比較がしやすいために、嘘っぽさが倍増されてしまうのでしょうね。
それは、まぁ、仕方ないし。
でも、やっぱり、理由として苦しいよな。
嘘というなら、洋画も邦画もほとんどが架空の世界でしょ。
映画ジャンルそのものが成り立たなくなっちゃうよね。
映画自体に興味が持てないのなら、もっとわかりやすいのですが。

いっそ、「邦画って、テレビでもいいじゃん、って思っちゃう」とか、「おしゃれ感が足りない」とか、「お金かかっていない」とか言ってくれたら、そこまで嫌な気持ちにはならないのですよ。
あ。そう言ってしまう方が悪いかな、と思って、苦し紛れに選んだ答が「嘘っぽい」だったのかな。
だとしたら、イラついてごめんね。
でも、なんか、根底に、日本人の感性は外国人を超えられない、みたいな含みを感じてしまったもので。

私だって、映画館にまで行くかどうか、「待っていればテレビでやるからいいや」というのもあるし、実際見た後で、「これは映画にする意味があったのか?」と思うものもあります。

でも、それをひっくるめて「邦画が好き」なので、感想的に、当たりも外れもあるわけですが、観なければよかったとまで思ったものはありません。
あったとしても、それもそれでいいと思っています。
観たものは全て積み重なって、なんらかの糧になっている気がするので。
「あれ、つまんなかったなー」と思うものも、自分の中でも大切な趣味の資料です。

もちろん、自分なりのフィルターはかけて、選ぶわけです。
限りあるお小遣いのなかから、「これぞ」と思って行く一本ですからね。
でも、選ばなかったもののことを、好きな人の前で「観る価値ないよね」みたいな発言はしません。

この例の人の発言は、よく考えたら、その人なりの優しさだったのかもしれない、ということもありますが。
それは別としても、真っ向から他人の趣味を貶める発言をする人も、実際いるので、そこは自己防衛して過ごすのが、一番の対策ですから。
わざわざ傷つきに行く必要はありませんので。

そんなわけで。

何が書きたかったかというと、いつもの通り、エンタメへの感謝と。
ひとつのリクエスト。もちろん、否定じゃなくて。

そろそろ、シンクロじゃなくて、個々のダンスの特徴が発揮される曲が観たいです。
シンクロも好きだけど、1曲で全員の踊りを追いかけるために、何回も見直して、その「瞬間」を発見して「はうっ!!!これは!!!」となる楽しみ方もしたいんです。久しくそれが無くて。
シンクロはシンクロで好きですよ。
その合間に「はう!」を探す楽しみもあります。

だけど、今、「もっと」な欲求が日に日に増していて。
歌番組で、今日はどんな踊り方を見せてくれるの?というのが楽しみの一つなので。
あれもこれもで魅せて欲しい、というのが目下の願いです。