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【0034】お通しについて、いまさらながら的ですが調べて書いてみました。

お通し、ごく当たり前という感じの飲食店で最初に提供される料理ですね。ところでなぜお通しと言うのでしょうか。割烹料理店のblogに分かりやすい解説記事がありましたので引用しておきます。

注文をお通した(伺った、承った)という意味で用いられたのが始まりのようです。同様に突き出しは、注文には関係なく最初の料理を突き出す(提供する)から来ているようです。まぁお通しも突き出しもメインの注文とは別に先に提供されるという事では同じですね。同様に先付けはコース料理の最初(先)ということだそうです。

飲み屋さんでは、最初に飲み物を頼んで、お通しあるいは突き出しを頂きつつ、注文する料理を選ぶといった場合も間々ありますよね。よくある取りあえずビール的なパターンです。もっとも久し振りの飲みの席などでは取りあえずから話が弾んでしまい、そういえば料理を頼んでいなかった的なこともあったりします。

水商売という言葉もあり、酒類(水)を飲んでもらえば売上が増えるとも言えますが、お店としてはお通し以外の自慢の料理も食べて欲しいでしょうから少々微妙でしょうね。

ところでお通し、居酒屋や小料理屋のような飲食店ではお代(お値段)がありますね。お通しだけで、お酒が十分に飲める、お通しを売りにしているお店も時にあったりします。三連の小鉢とか細長いお皿に三種盛りで提供されると、まず目で見て一杯、それらの品ごとに一杯と、お酒が進む訳です。お通しの分量が多いお店では、その日のお勧めの料理も多い場合があり、何を頼もうか迷うこともしばしばです。

町食堂や町中華などでは、最初の一杯を注文した際のお通しは無料ということもあったりします。この辺りの事情はお店により異なります。地域性のようなものもあるかもしれません。お通しはお出ししていませんというお店もありますね。

普通の町中華の場合、お通しを肴に瓶ビールの最初のグラス1杯2杯を飲みつつ、メインの料理を注文。ビールが空いたら、別のお酒について切り替えてメインを味わって〆ご飯、まぁチェーン店系と、結局は同じパターンです。まさに「町中華で飲ろうぜ」という訳です。

日高屋、珍来、餃子の王将などチェーン店系の町中華のお店では、お通しはない代わりにビールセットとかほろ酔いセットなどの名称で、最初の一杯と軽いおつまみのセットを準備していますね。もっとも一杯で済むことはまずなく、杯を重ねてしまって、〆ご飯までいただくパターンも間々あります。お店の戦略にまんまとはまってしまう訳です。

早く美味しい肴で飲んでという、忙しい?日本人向けのサービスというか習慣がお通しなのかもしれません。いつものことながら、だから何という話で恐縮です。

2024年1月7日(日)記

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