これまでの働き方② 大企業ってダメな組織なんじゃないか仮説

会社は理不尽だった、会社の目的って?

 配属先に戻って、引継ぎもそこそこに、いきなり古くなった分析装置を更新する仕事を任された。引継ぎ無しも同然で、前任者も転勤で、すぐ聞ける環境じゃなかった。ルールがわからないスポーツの試合に放り込まれた感じだった。

 理不尽にやるのは、良いんだけど、理不尽にやっていい成果が得られるのかと問いたい…仕事・ビジネスって論理や理屈、合理性の『理』の塊だと思うんすけど…
  会社全体として成果を出す、結果を出して、お客さんに喜んでもらうのが、会社の目的なんじゃないの?全体最適を考えないで、自分たちの部署の利益だけ考えてればいいの?
 案の定、仕事は上手くいかず、要求していた仕様を満足できてなくて、装置メーカーと揉め続けて、、、導入まで一年以上かかるという始末。そもそもの計画に無理があったのかも、初期の計画は転勤した前任者が立てたモノで、、、
 素材の成分測定する装置って、めちゃくちゃ大事じゃない!?うち材料メーカーだよね?って自分の中では重圧が凄かったけど、、、周りの人から見たら、簡単な仕事で、新人にもすぐ出来る仕事と思われていたのか?全く興味がない、重要だと思って無かったのか。実際、上司もその他の部署の人も、分析装置はブラックボックスで良くわからない!って認識でした。こんな体勢で30年近く良く材料メーカーをやってられるなと思った。世の中、結構いい加減なんだなとも感じた。

大企業の組織とは?

 地方の事業所だったけど、派遣社員の人とかも含めたら300人はいたであろう、その地元では有名な大企業で、地元の工業高校でも成績上位の優秀者しか入れない会社だった。本社採用の人は、一流大学卒とかざらにいて、みんな優秀な人達が多かった。
 でも正直、組織としては腐敗してた…人も多いし、部署も多いから、部署を守るためにクレームとかあっても責任のなすりつけ合い。
 当事者意識が薄くて、根本的な原因追求や改善とかに本気で取り組んでなかった。都合のいい時だけ、責任は上の人たちがとるからと、いつも頼りにしてない上司に押し付けたり。
 慢性不良は20年前から同じ…ほぼ同じ製品しか作ってないのに…それでも、自動車関連の材料で競合もそこまでいなかったから競争原理働かず、茹でガエル状態に僕には見えた。
 給料も良いし、雰囲気的にはゆるいし、居心地良い人にとっては、最高なんだろうけど…だいたい同じことの繰り返し、、、

楽だけど、楽しくない
楽なのと、楽しいのは違う!

と思って、ここで一生働くのか??全くイメージ出来なかった。

大量生産は効率的?

 製造業の内部に触れて、大量生産の部品が各現場に大量にあって、本当にこんなに作る必要ある?誰が使ってんだろう?誰が喜んでるのか実感がわかなかった。
 大量生産でコストは下がるけど、、、そこには、膨大なエネルギーや資源を投入している。
 製品一個あたりでみたら、コストは下がって効率はいいのかもしれないが、エネルギーや資源の総量、絶対量で見たら、大量生産したほうがコストはかかるから…本当に効率がいいのか疑問だった。必要な量を、必要な分だけ作る最適化が必要なんじゃないか?
 2010年代、、社会的にも大量生産の時代は終わるみたいな文脈もある時期で、僕自身も、なんとなくそう感じて違和感があり、悶々とした日々だった。

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