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bachoというバンドに出会って

11月23日。とうとう雪が降った。山形県の北部からこんばんは。
bachoというバンドについて紹介してみようと思い立ったので、noteに書いてみる。しばしお付き合いのほど。

<目次>
1. bachoとは
2. ボクがおすすめするbachoの曲5選
3. bachoに思うこと

1. bachoとは
bacho(バチョウ)は兵庫県姫路発のエモーショナルロックバンド。
2002年活動開始。
メッセージ性の強い歌詞と、叙情的なギターの旋律、魂の叫びのような歌声が印象的である。

初めてbachoの曲を耳にしたとき、メッセージ性の強い歌詞に心打たれ(というよりは抉られ)、大号泣したのを今でも覚えている。

僕がbachoを知ったのは実は結構最近。
2018年8月である。大雨が降った日の昼。その日、ボクは少し情緒不安定だった。

コンビニの駐車場でiPhoneをイジり、Youtubeアプリを開いた。
cosmicnoteというレーベルのYoutubeチャンネルがトップに表示された。

そこに表れたのが、bachoの「これでいいのだ」という楽曲のPV。
cosmicnoteはendzweckが所属していたので以前から知っていたものの、Bachoの存在は知らなかった。

ボクはおもむろにそのページを開く......

ひととおり視聴を終えたボクの瞳は、大量の涙が溢れていた。
コンビニの客の伺う顔など知る由もなく、ボクは車の中で嗚咽を上げて泣いていた。

一回きりの人生だから好きなように生きなきゃって ボク
一回きりの人生だから大切な人のために生きるって キミ
歌いたい 大切な人のため
いつの日かそんな歌 作れるかな
歌うよ 今は迷いながら
満たされぬ日々の歌 君が覚えるまで
これでいいのだ これでよかったんだ
そう思う日まで続くのだ
これでいいのだ これでよかったんだ
ようやく来た乗り込む電車
各駅で進む

物事がすべてうまくいかなくなっていた2018年の8月。
不器用だけれど、どストレートに表現された言葉の数々が胸の奥底に深く突き刺さる。

「人生の応援歌」

この曲はボクにそんな印象を与えた。

<bachoのホームページ>

2. ボクがおすすめするbachoの曲5選
bachoは数々のエモーショナルな楽曲をリリースしてきた。
その中でもボクのココロをエグった5曲を印象に残ったフレーズとともに紹介する。曲のレビューはあえて書かないことにする。
聴いた人のココロの答えに託したいからだ。

(1) 最高新記憶

またなぐさめている また振り返っている
確かな今日をすり減らしながら
最高の日々は引き出しの中 もう死んでいる
傷つかないように 上手く書き換えた記憶
今更誰にも 見せられぬまま
最高の日々は上書きを待ち ただくすんでいく

(2) NENASHIGUSA

近づくほどに遠ざかる、幻みたいな理想だと嘆いて
得意の下方修正、無理っぽいとか言って
現実はとか言って、誰のために

(3) 高砂

少年よすまない
キミにあった可能性を もう半分くらい使ってしまったかな
そんな目で見ないで あどけないその目に
一体今のボクは......何を立ち止まっている

(4) 萌芽

あの時こうしていればよかったのに 必ずそういっている
未来の僕の後悔が見える
吹けば飛ぶような小さな炎のような曖昧な自身だけが
なぜか何度吹かれても ゆらめいてくねらせてまた燃える
「今に見よ」って僕は言う 「もうダメだ」は心の中だけで
命と時間と夢をかけて 目指すいつかの方が 目指す未来の方が

(5) さよなら

さよならだけが 人生さ
孤独だけが最後まで友達さ


3. bachoに思うこと

自分の情けなさを認める。無力さを認める。
でも決して自己否定しない。
そして、そこを受け入れて次に向かう。

言葉にしてしまえば簡単なことだけど、立ち上がることを難しく考えて躊躇ってしまう。そんな自分に対する、最高の応援歌。

それぞれの歌で、結論は出ていない。
そこから先は、それぞれが考える。

そんなbachoが、今日も胸に響く....

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bachoのバンド名の由来は、三国志の戦将"馬超"だそうだ。
馬超は曹操の首を獲る寸前まで追い詰めた猛将と言われている。

三国志演義では「錦馬超」との異名を持つほどの猛勇と着飾った甲冑姿の壮麗さがあったとされているが、正史では大きな手柄もなく、一族をほとんど失い、全てがボロボロで苦悩の連続だったようだ。

勇猛果敢な馬超は、意外にも律儀で腰が低い人であり、プライドの高い関羽や、人には厳しい孔明ですらも、大きな手柄のない馬超を褒め讃えていたという。それほど人柄には長けていたのかもしれない。

そんな三国志の馬超と、姫路のバンドbachoに、人として大切なことを照らし合わせてみる。

案外、迷いの答えはそこにあるのかもしれない。


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