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私とダウン症との付き合い(ちょっとだけ宣伝あります)

今の職場に就職した日。

最初の仕事は、とあるダウン症の子どもさんのリハビリの見学でした。

そこで知ったのがダウン症の子どもさん向けの「ダウン症児赤ちゃん体操」というもの。

ダウン症の子どもさんは、定型発達の子に比べると、乳児期の運動発達がゆっくりです。

その要因の1つが、筋肉の「低緊張」(つまり、はたらきにくい、ということ)。

主にその「低緊張」にはたらかきかけることで運動発達を促そうというのが「ダウン症児赤ちゃん体操」です。

これは日本ダウン症療育研究会が主催しており、所定のコースを修了すると「赤ちゃん体操指導員」の資格ももらえるとか。

「赤ちゃん体操指導員」についての詳細はこちら→http://plaza.umin.ac.jp/~JSCRD/activities-baby_gymnastics.html

(注意:今年度はコロナの影響もあり、開催中止)

私もこの「赤ちゃん体操指導員」の養成課程を受講し、冒頭の見学に行った子どもさんだけでなく、いわゆる「低緊張」の特徴がある子どもさんに活用してきました。

そうして研究会にも通っているうちに、作業療法士だけで集まる分科会なるものの存在を知りました。

そこで今度は

『ダウン症児の日常生活動作の発達評価表をつくろう』

という話に参加させて頂くことになりました。

赤ちゃん体操は、運動発達に必要なものを取り入れて実施しているうちに、現在のように体系化されたものだそうです。なので、発達の状態の把握と、それに対してどのようなメニューをするか、まで決まっています。

日常生活動作は、食事、更衣、トイレ、入浴など、生活の中で欠かせない行為のための動作です。一般的には作業療法士などのリハビリテーション職や介護職の人がかかわります。

そうした日常生活動作の状態の把握、及び次のステップに進むために必要なことなどをまとめ、体系化しようというのが、「ダウン症児の日常生活動作の発達評価表」なのです。

紆余曲折、時間をかけながら、メンバー同士でやりとりし、なんとか食事、更衣の評価表までは形にできました。

そして来る6月5日。日本ダウン症療育研究会の研究会(オンライン)にて、その途中経過を発表させていただくことになりました(^o^)

研究会の詳細はこちら→http://plaza.umin.ac.jp/~JSCRD/activities-technical_meeting_held.html

興味ある方はぜひ♪

評価表作成には、冒頭で書いたダウン症の子どもさんにもご協力を頂いております。

本当に、何か不思議な縁を感じます。

そんなこんなで、今の私にとってダウン症は切っても切れないものになりました。



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