【エンタメ日記】『三体』『陰陽師0』『社長たちの映画史』編 2024/04/15~04/21
2024/04/15(月)
【Netflix/ドラマ】『三体』
科学的論拠の組み合わせの先に斬新な地球外生命体の像を構築したその一点だけでも、原作小説のヒットは約束されていたのであろう。今回の配信ドラマについては、物語上での何度も定型を裏切る衝撃と、単純な映像の衝撃が相互に作用し、その大きなうねりに圧倒される。そして、物語においても映像においても「酷い」としか形容できない中盤の海峡のシーンで、うねりの値は最大値を記録するのだ。ただ、その後になると全ての展開が「次のシーズンの前フリ」になってしまうのは、どうなのか。これが配信ドラマの常識なのだと言われたら返す言葉はないが、ひとつでもいいから最終話で何かを解決してほしいと願うのは時代遅れなのだろうか。
2024/04/18(木)
【映画本】『社長たちの映画史』中川右介・著
日本に映画会社が誕生してから五社協定が崩壊するまでの約70年を、経営者たちの群像劇として追う。五社協定によって起こった悲劇の数々からは、企業が一個人の芸能活動を規制する害悪さを教えられるし、それは現在進行形の諸問題にも通じている。また、会社経営者となった石原裕次郎と三船敏郎によって(結果的だが)五社協定を崩壊させられる一連は、まるで彼らの主演作品のようにドラマティックであるし、その後の中小企業経営者としての苦悩もまたもうひとつのドラマのようである。彼らに加えて勝新太郎も中村錦之助も経営者になったがゆえに徒労した事実からすると、映画会社を作らなかった高倉健が長い目で見れば正解だったのかもしれない。ほかにも、良くも悪くも商売上手な東宝のしたたかさ、永田雅一や大倉貢といった映画好きな経営者ほど失敗する法則などなど、近代日本映画史の中にさまざまな発見をすることができ、知的好奇心をかき立てられる。
2024/04/19(金)
【邦画新作】『陰陽師0』佐藤嗣麻子監督
丸の内ピカデリー・シアター1で鑑賞。
異能力者としての安倍晴明の前日譚を今やるのなら、スクリーンに映る全てを最新のCGでガチガチに固めなくてはいけなかったのであろう。安倍晴明と敵対者による呪術バトルの描写をいかにダイナミックに映すか、その一点のみで映画の価値が決まってしまうのだから。しかるに、素人目にも予算が足りなかったと推測してしまうほどのチャチなCGでは、とても満足感は得られない。それならばとCG以外に目を向けてみると、重厚でクセのあるベテランの役者を脇に揃えていて、彼らの登場シーンには生身の迫力がある。だが同時に、とても平安時代とは思えない現代的な価値観の権力闘争や恋バナがあまりに軽薄であり、國村隼や北村一輝の存在感を帳消しにしてしまっている。
2024/04/20(土)
歯医者デー。なぜか痛くない歯ばかりが虫歯とのこと。なんで?
急に暑くなってきたのでワードローブを全てひっくり返して衣替えを敢行。なんで買ったのか、いつ着るのか、皆目不明なTシャツがたくさん出てきた。一旦洗ってみて、それでもダメそうなら捨てる。
2024/04/21(日)
ヤバめの頭痛がきたので溜まっている作業がほとんど進まず。ダラダラと漫画コミックスを読む。『葬送のフリーレン』13巻、『チェンソーマン』17巻、『怪獣8号』12巻など。あとはアプリで『逃げ上手の若君』を進める。フリーレン以外はジャンプばっか。
【競馬】フローラS
・予想
本命 ⑭ クリスマスパレード
対抗 ④ エルフストラック
単穴 ⑦ コスモディナー
・結果
1着 ⑧ アドマイヤベル
2着 ③ ラヴァンダ
3着 ⑬ カニキュル
かすりもしなかった。ちなみに、5頭BOXで買っていたマイラーズCの3連複が当たっていたので、トータル収支はほぼプラマイゼロでした。
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