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鵺神流ってなんだ??

既出の記事で鵺神流が海外で受けている理由は書きました。

しかしながら鵺神流というのは具体的に何がどう他と違うのか?そもそもどの様な技術体系なのか・・・実を言うととても細かい理論と技術体系なので書き記すのにも労力がいるわけで記事にする事はしてきませんでした。

しかし昨今のコロナ問題で時間が出来たことと、様々な国の門人からマニュアルが欲しい!教える為にも復讐や研究をするのにもある一定の基準が欲しいと沢山の声があったので、ようやく重い腰を上げて執筆しているところです。

でも本当の事言うとあんまり書きたくないです(笑)

理由は単純明快で「効果抜群の10年先まで使える本当の基本」が身についてしまうからです・・・

まず、鵺神流は体を縛ってから縄で縛ります!

・・・はっ?

ええ、その反応は正しいです、縄使って縛るならわかるけど、なんだその禅問答の様な・・・って一瞬訳が変わらなくなると思います。安心してください、順を追って説明しますね!

まず緊縛、或いは縛りと呼ばれるものはザックリ言うと次の流れがあります

戦場で相手を生け捕りにする技法→江戸に入り士農工商制度や罪状別に縛る形を決めた→江戸町方の捕縄捕縛術→手錠が導入されるまで警察の逮捕術の一環として行われた→エロ文化として徐々に開花→昭和後期~バブル崩壊まで一気に広がる→平成の時代に多様化→アート派がひとつのカテゴリーとして確立→海外で大うけする時代に突入→多種多様にわたる展開がなされる

ザックリ説明すると上記の流れになります。

緊縛や縛りの源流が柔術である事は先の説明で申し上げた通りなのですが、古典緊縛と言われるモノや、捕縄捕縛というモノの文献を見ると、縄の掛け方というか縛られた絵が載っています。
古典の捕縄は危険だ!現代では使えない!怪我をする!等々聞き及びますが本当にそうなのでしょうか??

合戦で生首を持っていくより生け捕りにした場合多くのポイントが取得出来て出世できるわけですが、その際にもし捕らえた敵将が、自国に使えることになった場合、怪我をさせてしまっては能力が落ちてしまします。

現代で言えばヘッドハンティングした人材の手が、交渉する際の不手際で使えなくなってしまった場合、大ごとになるわけですよね?

つまり、生け捕りにする際はなるべく無傷でとらえたいわけです。
縄の形だけを絵を見て真似すると確かに痛いし、大けがをすると思います。
しかし、相手を捕らえるには逃げる相手を組み伏せて縛る必要があります。
大人しく縛られるなんて言うのはまずなかったと思います。

そこで縛り以前に、柔術で相手をしっかりロックする必要がある事はわかりました、柔術の視点を交えてもう一度絵を考察して縛りを行うとなんと不思議な事に痛くもないし、怪我もしないのです・・・

そこで私は幼いころから研鑽してきた自分の武道経験を活かして徹底研究を始めて今現在の技術体系を練り上げることにしたのです。
ここまでお読みいただければわかると思いますが、鵺神流の根幹は「柔術」にあります。

「體術」「縄筋」「急所学」

上記は鵺神流を形成する三大要素です。

【體術】taizyutu

體術というのは簡単にいうと「体の使い方」です。
鵺神流は柔術を根幹技法としているので、とても大切なものになります。
體術という言葉自体は昔から武道系や整体系ではよく使われている言葉なので別段新しくもないのですが、呼び方としてしっくりくるので鵺神流では體術という表記を使っています。

この体の使い方は縛る側、縛られる側ともに学びます。

主だった技法は以下の通り。

【三角理論】
三角理論というのは、三角形で角度を学び、その角度からどの様に体が作用するのか、運用したらよいのかを学ぶ技法群です。
【円転理論】
円転理論というのは円転する動力を学び、その動力の作用であったり、運用の仕方を学ぶ技法群です。

【縄筋】nawasuzi
縄筋というのは縛り方です。大きく分けると初傳系統と伽縄系統に分かれます。この二つの技法をうまくブレンドしないと効果のある縛りは生まれません。
【初傳系統】
初傳系統という技法群は基本的にしっかり、きっちり縛ってゆく技法群です。強弱で言えば強。剛柔で言えば剛です。
【伽縄系統】
初傳系統とは逆で柔らかく流れるような縛りです。強弱では弱、剛柔では柔に属します。

【急所学】kyuusyogaku
最後に急所学ですが、これは様々な勘所というか要所というか、體術と縄筋をつなぐポイントだったりします。
・姿勢学
・活殺学
・快楽方程式
などなどです・・・

鵺神流の教傳段階は次のようになります

初傳→中傳→高傳→奥傳という風に進んでいきます。
公式ライセンスは中傳取得後に「指導員」→「師範代」→「師範」
となっており、教傳とライセンス制度は別にしてあります。
世界で教える場合を想定しているので、インストラクターの資格は厳格に定めています。

ざっと鵺神流の全容についてご説明申し上げました、機会があればまたポイントを絞って紹介したいと思います。



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