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二人の想い出(180字の小説)➕追伸(40字)

引き出しに残されていた、
セピア色のアルバム
父と母の若かりし頃の写真がそこにある
僕がまだ居ない二人の写真
幸せそうな二人
新婚の二人
美人の母
美男子の父
そんな記録が残されている

何ページか捲ると母に抱かれた僕が居る
無邪気に眠る僕
穏やかな母の顔
菩薩の様な眼差しで僕を見つめてる

突然写真が濁り出す
溢れ出る涙が止まらない

帰らぬあの日
帰らぬ、あの人達

秋彼岸も過ぎた今日の一コマ。

追伸
何故、最後の言葉が「あの人達」なのか?
そこに、作家ボーンの悲しみがあります。

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