織姫妖怪(一分で読める小説)

◯国では騒然となっていた。
彦星皇太子が誘拐されたのだ。
だが、身代金の要求がされてこない。
不思議に思っている時に、ニュースが
ラジオから流れてくる。
「◯国の皇太子と✖︎国の織姫が結婚した」
と。
そして
「◯国と✖︎国はこれから対立を辞めて
親交国になっていく」

驚いたのは国王だったが、
◯国の国民は大喜びであった。
「これからは、いざこざも無く安心して暮らせる」


彦星は国民から大絶賛された。

その頃彦星は織姫と仲良く暮らしていた。

だが織姫と会うのは、明るい時だけ。
日が落ちた後は、織姫は身を隠すのだ。

だが、このままでは世継ぎが出来ない。
興奮した彦星は、織姫の寝室に押し入る。

織姫の寝室には鍵が掛かっているのだが、
何故か今日は開いていた。
忍び足で近づく彦星。
織姫の寝顔を見て彦星はその美しさに
より惹かれてしまう。
彦星は織姫を抱こうとする。
織姫は驚き
「何か用かい？」と、聞いてくる
だがその言葉を無視して、
織姫の衣服を脱がす彦星。
織姫は必死抵抗するも、全裸にされてしまう。

そして彦星が見た物は、
顔は美しい姫であったが
全身毛に覆われたゴリラであった。

「これでは、無理。世継ぎが出来ない」


急に萎える彦星の・・・。

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