三つ子の魂百までも(番外編)2
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「私も探偵になる」と、姉が宣言する様に言ったの。
そして、「将来、探偵事務所を立ち上げる!」
と、大見えを切ったの!
さらに言うの、
「裕美も探偵になりなさい!」
と、命令するの!
その時、私まだ高校3年生よ。「私だって他にやりたい事あるわ!」
と、想ったんだけど、姉って言い出したらきかないのよ。
強引な所もあるの。
私はそれを「強引、マイウエイ」と、子供頃から言っていたの。
でも、私には大事なお姉さんだし、二人で探偵事務所を立ち上げるのも良いかなと想って、私が高校卒業してすぐに探偵の仕事をしたの。
お姉さんとは違う事務所でね。
何故違う事務所にしたかと言うと、色んな事務所を経験した方が独立に役立つからよ。
そして、経験を積んでお姉さんと一緒に探偵事務所を立ち上げたのよ。
初めは、従業員も雇う事が出来なかったのよ。
でも、私の叔父さんが元刑事なの。もう定年で退職したんだけど、
私達の手伝いに来てくれたのよ。それもほとんど無償で!
もう一人の従業員は男性がいたのだけれど、お給料がいるのね。
事務所を立ち上げても、お客さまはほとんどいないの!
姉はこの事務所を守る為に、キャバ嬢になったのよ。
我が身を犠牲にして!
姉は壇蜜に似ているの!
本人は壇蜜より綺麗だ!と言っているのよ。
だから、売れっ子キャバ嬢になったの。
私はキャバ嬢の素質なんて無いわ。
それに、姉からキツく言われているの、
「裕美はキャバ嬢になってはいけない」と。
このあたりが、姉の責任感の強い所よ。
でも、給料が払えずにいたから男性は辞めていったのよ。
仕方ないわ。
でも姉は強気で、次の従業員を雇う事を決めたのよ!
給料も払え無いのにね!
だから、姉は仕事の出来具合で報酬性に変えたのよ。
こんな条件で来てくれる人が本当にいるのか?と想っていたところに、物好きな男の人が入社してくれたのよ。
それが杉田公一君よ。
彼は、私より歳下だけど頼りになるの。
柔道四段で、身体も頑丈だし、それに頑張り屋さんだし、責任感も強いし、正直者だし、何かと便利な男の人なの。
それに彼は二卵性の三つ子なの。
彼の双子のお兄さんが、科学者で頭がいいの。
今回の事件も双子のお兄さん修君が解決したの。何かと頼りになるのよ。
もう一人は、女性で美乃ちゃん。私の友達なの。
化粧品の販売員で、彼女の化粧を施す技術は、魔法の様に女性を変えるの。一度やってもらうと良いわよ。
今までの話は、「三つ子の魂百までも」と「(続)三つ子の魂百までも」の中に書いてあるので、一度読んでみてね。
お願いしますね。
これからの話が、私を主人公にした話なの。
ご期待してね。
ボーンさん、私を主人公にした小説、書いてね。
https://note.com/yagami12345/n/naf71fb653f40
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