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父の夢(140字の小説)

話す事もない
立ち上がる事も出来ない
目も開かない
静かな遺体
その父の姿を思い出すたび
重いオモリが胸に乗る

僕は母親よりも父の方が好きだった
厳しい父だった
頑固な父だった
僕とは確執があったけど
最後は仲直りができた

今、父の夢で目が覚めた
僕の事を気に掛けてくれてるのかな
涙が自然と溢れる
眠いのに


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