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あんぱんマンは子供の味方です#ボケ学会(一分で読める小説)


ある兄弟がいた。
その兄弟の家は貧しく、
1日の食事に事を欠く生活であった。
給食のある日は、出来るだけ給食を多くもらい、
一日の食事としていた。
今は給食の無い夏休み。
兄弟は飢えていた。

ある日、
「バイキンマンが兄弟の住む村に現れ、村人を虐めている」
との情報が入る。
あんぱんマンはすぐさま、
その村に出向きバイキンマンを駆除した。

大いに喜ぶ村人達。
だが、その中に喜んでいない兄弟を、
あんぱんマンは見逃さない。

「どうしたの、君たち・・」
と、あんぱんマンは優しく兄弟に声を掛けた。

「お腹空いているの、昨日から何も食べて無いの」
と、今にも消えそう声で泣く様に言う。

「そうなの、可哀想にお腹空いているの。
だったら、僕を一口だけなら食べて良いよ、一人一口ね。」
と、顔を差し出すあんぱんマン。

兄弟は大喜び。
「お〜いみんな、あんぱんマンが一口だけなら、
食べて良いって言ってるよ」
家から出てきたのは、十人兄弟の子供達。

あんぱんマンの顔は、綺麗に食べ尽くされてしまう。

残っているのは、
首の無いあんぱんマンの胴体だけ。




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