見出し画像

おばけ屋敷 #ボケ学会(一分で読める小説)➕追伸➕追伸2


若い女性社員に、誘われておばけ屋敷に
行くことになってしまった。
「私には妻がいます」とも言えず、了解してしまった。
このおばけ屋敷は、巷の評判で本物も幽霊が出るとの噂である。
多くの人の肝試しの場所でもある。

「本物の幽霊が出るなら会ってみたいものだ。」
と、強気の発言が社内で評判になったのかは知らないが、
おばけ屋敷に誘われた。そんな事は兎も角、
若い女性とデートできるのは嬉しい事だ。
もちろん妻には秘密である。

デパートの屋上に設置されたおばけ屋敷。
外観は綺麗な洋風の建物。
人気のアトラクションなのか、多くの人が列をなしている。
「これだけ大勢の人達がいたら怖くないでしょうね」
と、私は明るい気持ちになるが、彼女は恐怖に震えているみたいだ。
訝しい思いで、おばけ屋敷の中に入って行く。
入り口のドアを開けると、あれほど大勢いた人達が居ない。
前を進んで行くと段々と明かりが失われていく。
そして真っ暗な闇の中に入って行く。
彼女は私の腕を掴んでしがみつき離そうとはしない。
僕の腕が彼女の乳房にあたる。
僕の体の一部に緊張が走る。

だが、それも束の間、恐怖が私の身体を襲う。
これは霊界の声か?はたまた現実の声か?!

「貴方、この女は誰よ?貴方、浮気しているのね!」

氷つく私の身体。おそるおそる、声の方向を向く
そこには、化粧を落とした妻の顔。

妻はこの「おばけ屋敷」でバイトしていた。
私に秘密にして。

追伸
本物の幽霊って、もしかして妻の事⁉️

追伸2
このオチは以前書いたものを引用しました。
(でも、知らない人には新鮮ですね)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?