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たまご大好き人間のための貧乏人パスタ

久し振りに、フルバージョンで書く休日キッチン。

イタリアンの料理界では、ファビオシェフや日高シェフが好きです。
先日も、「Le Paste Speciali di Fabio」という本を購入しました。

Le Paste Speciali di Fabio ファビオ著

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いつも、YouTubeの動画を拝見させて頂いていますが、本は、自分の好みでページをめくれるので、これはこれで大切な媒体だなと思います。
出汁(ブロード)って、やっぱ大切だなと感じ、YouTubeの動画を見て、これは作ろうと思ったのが、今日のパスタ。

「貧乏人のパスタ」

ファビオさんが動画の中で言っていましたが、別に貧乏だから作るパスタって訳ではなく、「冷蔵庫にあるもので、簡単にできる、超絶旨いパスタ」ということですので。
実際に作ったこのパスタ、卵が大好きな私は、とても気に入りました。
しかも、美味しかったです。


という訳で、早速作ってみました。


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さて、材料です。
パスタ(ベッラモンテのNo.105)、卵2個、ニンニク2かけ、チキンスープ300CC、パルメジャーノ・レッジャーノ、オリーブオイル、黒胡椒、岩塩です。
私は、ゆるゆるの手抜き料理人なので、今回の出汁はインスタントです。


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ニンニクは、地元産の小さめのものです。
皮をむいて心を取り、厚手にスライスしておきます。

先ずは、目玉焼きを焼きます。
オリーブオイルはちょっと多めに、白身の周辺に焦げ色が付くまで、弱火でじっくり火をいれていきます。
焼きあがったら、岩塩を振り、バットの方に逃がします。
残りのオイルを、目玉焼きの上からかけて、焼き色を付けておきます。


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もう一度フライパンにオリーブオイルを大さじ2杯弱入れて、弱火でニンニクを揚げ焼きします。
ファビオさんによると、唐辛子を入れてアーリオオーリオにしてもいいということでしたが、今日は、ニンニクだけで…。

焼き色が付いたら、同じくバットに取り出し、卵を落とします。
白身にある程度火が入ったら、岩塩を振り、卵を崩してスクランブルエッグ(当地の方言で「ほろほろ」と言います)を作る要領で炒めます。
泡を吹くようになったら、出し汁を投入します。


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今回のパスタは、茹で時間が11分のため、マイナス2分の9分で茹で揚げ、フライパンの出汁でパスタを茹でつつ、味をしみこませていきます。
時折、フライパンを煽って空気を入れますが、やり過ぎるとパスタが冷えてしまうので、加減が必要です。

ソースの汁けがなくなり、フライパンが「チリチリ」と音を立て始めたら、パルメジャーノ・レッジャーノを削りかけ、軽く煽って熱を加え、トロミを出します。


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お皿にパスタを盛り付け、目玉焼きと揚げニンニクをのせ、パルメジャーノ・レッジャーノと黒胡椒を振って完成です。


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シンプルと言えば、これほどにシンプルなパスタもありませんが、これ、絶品です。
お気づきでしょうが、一度も茹で汁をフライパンに加えていないので、基本は卵を焼いたときに振り掛けた岩塩のみの塩味。
後は、パルメジャーノ・レッジャーノの塩味です。

シンプルゆえに、応用も幅広く効くと思います。
アーリオオーリオで、唐辛子を使ったベースにすれば、ペペチになりますし。


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味見した妻は、「メインが無いから、添え物的なパスタだね」と言っておりましたが、いやいや、十分美味しいでしょ。
やっぱ、目玉焼きがポイントなんだから。

そりゃ、3種のきのことか、海老とかアサリを使えば、メインディッシュかもしれませんが、一応「貧乏人のパスタ」なもんで…。

それはそれ、これはこれです。

気づいた点は、「チーズはかけた方が旨い」です。
何故かというと、出汁のおかげで、とても旨味は出てくるのですが、卵だけだと味が淡泊になってしまい、パンチに欠けます。
私は、ナチュラルチーズより、パルメジャーノ・レッジャーノの方が合うという印象を持ちました。

それにしても、この簡単さでこれだけおいしいと、確かに貧乏人のファストフード。
特に卵好きには、外せないパスタですね。

あー、美味しかったです。
ご馳走様!


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