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友人が台湾に来たら、「月経博物館」に連れて行きたい【スポット周辺のおすすめ情報を追加更新中】
20代の台湾男女がつくった、世界で唯一の「月経博物館」
最近日本から台湾を訪れる人に、片っ端からおすすめしているのが「月経博物館」。
2019年に20代の若者たちが中心となって立ち上げた「小紅帽 WITH RED」という社団法人(NPO)が、2022年の夏に開いた小さな民間経営の博物館です。
この記事では「月経博物館」と、それを運営するNPOの取り組み、そして「月経博物館」周辺のおすすめスポット情報をお届けします。
世界で唯一の「月経博物館」とは?
以前、『日経ARIA』の連載で紹介した取材記事を引用します。
![](https://assets.st-note.com/img/1698216817931-yPJEZrYWhF.png?width=800)
台湾も少し前の世代まで「生理は汚れたもの」という価値観が根強かったそうだ。私より二回りほど上の世代には、生理期間中はお寺への参拝をしてはならないとか、お風呂も男性より後にすべきだと考える人もいると聞いたこともある。女性の社会進出が進み、男女平等の意識が高まるにつれ、そうした価値観も今ではかなり薄れてきたように思う。
19年に20代の若者たちが中心となって立ち上げた「小紅帽 WITH RED」という社団法人が、22年の夏「月経博物館」を開いて大きな話題となった。彼女たちは生理への偏見をなくすための啓蒙活動のほか、学校などの教育機関に出向いて生理に関する教育を行うなど、精力的に活動している。
彼女たちのミッションは、大きく3つの問題を解消することだ。
1つは生理用品などを購入することができない、または節約のために生理用品の使用頻度を減らしたり、トイレットペーパーなどで代用している人が抱える「生理の貧困(Period Poverty)」。2つ目は、生理が不潔であるとか、人に隠すべき恥ずかしいものであるといった「生理への偏見(Period Stigma)」。3つ目は先天性の生理現象であるにもかかわらず、社会的弱者にとっては大きな負担となることなどを指し、主に生理用品に税金がかけられること、公共の場で生理用品が提供されること、生理休暇などについて議論されている「生理の不平等(Period Equity)」。
彼らの活動で特に素晴らしいと思うのは「阿媽 ê 月」というプロジェクトで、台湾のおばあちゃん世代に話を聞きに行き、異なる世代の女性と自分たちの体について話し合うという活動を継続していることだ。「生理が汚れたもの」という刷り込みがされてきた世代が、少しずつ自分の体を愛し、大切にすることができたら……その価値観の転換は決してたやすいものではないだろうが、彼女たちの取り組みにはエールを送りたい。
月経博物館を運営するNPO「小紅帽 WITH RED」の取り組み
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