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台湾の公立小学校は給食/お弁当を選べるので、今日から夫のお弁当作りがスタート

こんにちは。
ようやく長男の公立小学校の冬休みが終了し、5年生の後期が今日からスタートしました。

台湾の公立小学校は給食/お弁当を選べる

台湾の、というか長男が通っている台北市の公立小学校では、給食(通称「營養午餐(栄養ランチ)」)にするか、自分でお弁当を持参するか選ぶことができます。

しかも、学期ごとにどちらにするか選ぶことができるんです。

給食を選択した場合は、学期始まりにまとめて給食費を払います。そして、お弁当箱とお箸などのカトラリーを持参し、給食を自分でよそって食べます。お弁当箱とカトラリーは毎日持ち帰ってきて、自宅で洗ってまた翌朝持って学校へ行きます。

ちょっと変だと思うのはフルーツ

いつも変だなと思っていたのが給食に出されるフルーツで、ナイフがないと食べられないようなキウイフルーツやパッションフルーツが出されるようなのですが、子どももその場では食べられないので、家に持って帰ってくるのです。

過去の担任の先生に「これだとお昼ご飯の時間に食べられないのではないですか?」とと聞いたことがあったのですが、先生も「業者が送ってくるから仕方ないよね〜」とおっしゃっていました。これぞ台湾、何事もざっくり。
フルーツは持ち帰って食べれば栄養的には問題ないわけですし、リーズナブルに栄養のある食事を提供してもらっているのだから、細かいこと言いっこなし、ですよね。笑

長男の「給食があんまり好きじゃない」の言葉

共働きですし、これまでは給食を選択していた我が家でしたが、長男から「実はあんまり給食が好きじゃない」と打ち明けられまして、家族会議をした結果、5年生の後期からは料理担当の台湾人夫がお弁当作りをすることになりました。

長男はどうしても給食が食べられなくて、午後の授業中もお腹を空かせていたようです。「後期からはお弁当にするから、前期は給食がんばろうね」ということにしておりました。

料理担当の台湾人夫、お弁当作りがスタート

考えた結果、台湾人夫は毎晩の夕食を多めに作り、それをお弁当用に取り分けることでお弁当を作ることにしたようです。

お弁当初日はこんなメニューでした!

夕飯を食べる前、ドキドキしながらお弁当箱に詰める夫

・豚の角煮と煮卵
・蕃茄蛋(玉子とトマト炒め)
・滷白菜(白菜の炒め煮、干しエビで旨味たっぷり)
・さつまいも(粉を付け、多めの油でカリッと焼いたもの)
・白ごはんを敷いた上に上記のおかずを乗せるのが台湾流(夫談。たぶん人によって好みは違う)

台湾のお弁当は「蒸して加熱」される

蒸し暑い気候の台湾、「衛生面は大丈夫?」と思われるかもしれません。

実は台湾の学校などには大型の加熱器があって、お弁当は温めてから食べることが多いようです。

長男の小学校にも大きな蒸し器があり、お弁当持参の子どもたちは午前中のうちに各々置きにに行き、昼になったら取りに行きます。(取り出す時に熱いから手袋を持参する必要があるそうです)

長男の小学校の職員室にあったお弁当用の蒸し器の写真を発見。

これは職員室用ですが、月〜金で毎朝9:30から蒸し始める設定になっているようですね。


そんなこともあって、お弁当箱は日本のようにプラスチック製ではなく、ステンレスか耐熱ガラスのものが使われています。(耐熱ガラスのお弁当箱は重いので、バイク通勤の会社員が使うことが多い気がします。小学生はほとんどステンレスのような…個人の感想です)

ただ、この加熱によってお弁当の味が落ちるという感想もあるようで、お昼の時間に合わせてお弁当を作り、学校まで届けに行っているという友人もいます。

先ほど長男が「おいしかった!」とキラキラの笑顔で帰ってきました。よかった!

ここからが大事! お弁当を選択したからといって、毎日お弁当を作らなくてもOKなのが台湾

そう、ここからが日本に向けて伝えたい台湾事情です。

実は台湾では(というか長男が通う台北の公立校では)お弁当を選択したからといって、別に毎日お弁当を作らなくても良く、コンビニで買ったものとか、外のレストランや弁当店で買ったものを持たせても良いのです。

しかも、持たせなくても、お昼までに届けさえすれば良いのです。

長男が通う台北の公立校の場合ですが、校門の警備室の隣に大きな棚があり、そこにお昼までに学籍番号を書いて置いておけば、時間になると子どもたちなのか、ボランティアの保護者なのか、教師なのかが取りに来て、教室まで持って行くというしくみです。

友人もよく「すき家」をテイクアウトして届けに行くと言っていましたし、小学校の周囲にはたまに、小さな食堂や弁当店がお弁当のデリバリーサービスを行なっているので、保護者は自分で届けなくても、そうしたお店に注文して届けてもらうことができるのです。

そんなわけで、台湾人夫が出張とか、病気になったりしてお弁当を作るのが難しくなったとしても、いくらでもプランBがある、それが台湾の“ゆるくても、無理せず続けていける社会のしくみ”を体現しているように私には思えます。

私がなぜこんなことをシェアするのか、その理由

自分で作ったお弁当でもないのに、なぜ私が台湾人夫が作ったお弁当をシェアするのか。

もしかしたら皆さんから嫌なやつだと受け取られてしまうかもしれないなと思っていましたが、今回紹介させていただきました。

それは、いつも違和感を感じていることがあるからです。

私が子どもたちに読み聞かせをする日本の絵本には、よく、「お母さん=料理する人」「お父さん=仕事する人」という描写が出てきます。

写真を撮って載せることはあえてしませんが、

道具を紹介する子ども向けの本には「いつもお母さんが使っている包丁」と描かれていました。

スーパーでお買い物するお母さん」と「酔っ払って帰ってくるお父さん」が同時に描写されている絵本もありました。

うちでは包丁を主に使っているのはお父さんです。
「スーパーでお買い物するのはお父さん」で、「(お付き合いの飲み会から)酔っ払って帰ってくるのはお母さん」です。

なので、絵本のこうした表現を読むときは、我が家の役割分担に合わせて変更しながら読み聞かせています。

私は料理は何度挑戦してもうまくできないので、他の家事を担当しています。料理ができないだけで、スーパーへ買い物に行くことはよくあります。得意なことを、得意な方が担当するということで全然いいのではないかなと思っています。

皆さんはいかがでしょうか? お弁当事情、家事分担事情、ぜひ教えてくださいね。

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