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クライマックスシリーズに反対

プロ野球はセ・パ両リーグとも優勝🏆が決定。そしてクライマックスシリーズ(CS)と日本シリーズを残して公式戦全日程が終了。セ・リーグはヤクルトスワローズ(以下ヤクルト)独走の前半に、後半のDNAベイスターズの追撃。一時は4ゲーム差まで詰め寄られて、ヤクルトも冷や汗だったろう。肝心の直接対戦で、ヤクルトが3連勝したところが勝負の分け目だった。連覇を果たした高津臣吾監督の優れたマネジメントの賜物だったのだろう。今回のMVPは間違いなく村神さまこと村上宗隆。18年ぶり史上8人目の三冠王に加え、ホームラン56本の日本人新記録。目の覚める活躍だった。今シーズンのセ・リーグのチーム勝敗以上に注目の的だった。むしろ熾烈だったのが3位争い。開幕から9連敗の阪神がクライマックスシリーズ(以下CS)に滑り込んだ。5位に終わった広島カープの佐々岡真司監督は不振の責任を取って辞意。CSに出れなかった4位のチーム監督は責任を取らないのだろうか?

 パ・リーグは最終戦に優勝決定がもつれ込んで、誰がどう見てもソフトバンク有利だった予想を裏切って、オリックスが逆転優勝。最終戦2戦で連敗して涙にくれるソフトバンク選手たちに嗚咽。特にラス前で救援に失敗した藤井皓哉投手、最終戦で逆転3ランを打たれた泉圭輔投手は悔やんでも悔やみ切れないだろう。しかし結果は143試合の積み重ね。142試合目と143試合目だけで決まったことではない。オリックスは11.5ゲーム差からの逆転優勝。もちろんMVPは投手4冠の山本由伸投手だろう。先発投手陣の充実が見事。前半を独走した東北楽天イーグルスの失速は意外だった。特に田中将大投手の苦戦は誤算だった。今シーズンのパ・リーグの注目の的は、完全試合を達成した佐々木朗希投手だったが、後半は尻すぼみだったのが残念。圧倒的な最下位だったが、松本剛に首位打者を獲らせたり、清宮幸太郎を生き返らせたBIG BOSSの育成力も目を引いた。

 改めて言いたいがCSの開催に反対。CSがレギュラーシーズンの意義を削ぐのは止めて欲しい。ヤクルトは2位に8ゲーム差もつけて優勝しているのに、短期決戦でセ・リーグ代表を攫われても不本意だろう。オリックスもソフトバンクと最終戦まで優勝を争って、今さら何がCSだという思いだろう。MLBのように地区が8つもあるわけではないから実施の醍醐味が薄っぺらい。おまけにどうせ優勝出来ないからと、レギュラーシーズンの勝敗は捨てて、CSに焦点を合わせてくるチームもある。どうしても興行収入が欲しいなら、サッカーのように「天皇杯」を開催すれば良い。独立リーグや社会人野球や大学野球も巻き込んでやれば、野球人口の減少にも歯止めがかかるのではないだろうか。


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