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恵本裕子(原作)+小林まこと(画)「女子柔道部物語⑫」

恵本裕子(原作)+小林まこと(画)「女子柔道部物語⑫」(講談社)。電子書籍版はこちら↓
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 春高で全道チャンピオンとなったカムイ南高校女子柔道部。61kg以下級で北海道を制した神楽えもは北海道代表として大忙し。岡山県岡山市での全日本女子柔道団体優勝大会、青森県八戸市での東北・北海道対抗柔道大会と日本全国への遠征が続く。そして遂に巡ってきた全日本女子柔道体重別選手権の晴れ舞台。カムイ南高校の女子選手4人が出場の栄誉を得る。しかし純朴な高校生部員たちはこの大会もの権威やレベルを理解しておらず、自然体で参加。しかし会場の国立代々木競技場第二体育館にはオリンピックのメダリストが大勢出場しており、客席には有名人芸能人も。なぜならこの大会は4年に一度のアジア競技大会の最終選考も兼ねていたからだった。トップバッターとして48kg以下級で登場した二瓶幸子は舐めてかかった中学生相手に瞬殺で一本負け。続いて52kg以下級の実力者の有本直美も健闘虚しく敗退。現実に知るハイレベルさに唖然とするカムイ南高校勢だったが、果たしてえもは通用するのか? 全員の初戦敗退を前提に予約していた帰りの飛行機にカムイ南高校勢は間に合うのか(笑)。
 いよいよJJMも日本全国の檜舞台へ。北海道の神楽えもが日本の神楽えもに変わる第一歩である。スポーツは勝負は力んではダメ。闘志やノリは必要だが、肩の力を抜いた自然体が必要。そういうところで能天気で無意味にポジティブな神楽えもは大舞台にピッタリなのだろう。いつもながらの観光気分できび団子やイカ焼きをパクつき、会場にいる有名人にミーハーにキャアキャア言っているJKとして愛らしくも逞しく生き生きと描かれている。伸び盛りの時は一足飛び。天賦の才が花開く時。全国レベルのすごい選手たちの動きを小林まこと先生がリアルに描くのも楽しみ。特に二瓶幸子の初戦となった中学生のモデルは明らかに田村亮子。技の流れを捉えるには高い動体視力が求められそうな風のような動き。勝ち上がった先の異次元の戦いが楽しみである。

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