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仕事納めは蕎麦屋で、かつ白子蕎麦

虎ノ門「大阪屋砂場総本店」は昨年九月に西新橋交差点からやや内幸町寄りの仮店舗へ移転。残念ながら以前の総木造建築の壮観さは失われた。しかしお店の荘重さは今度の店舗でも変わらない。仕事納めの日と言えば蕎麦屋。元々職場時代からそう決めていた。一年の納めを蕎麦を手繰って締め括るこそ、大人の粋ってものだ。とはいえお店に着いてみたら大行列。同じようなことを考えている輩が多いのか。ふだんはこんなことはないのに。ここまで来たからには引き下がれず、寒空を並ぶ。しばし待てば、お一人様の強みで、ぽっかり空いた端っこ席に早めに滑り込めた。
 前回の訪問時に食べた名物「納豆蕎麦」のビジュアルの見事さと幽玄なる美味に唸った。多くの芸能人も愛して止まぬと聞く。それにもう一つ「白子蕎麦」という季節メニューがあるそうだ。昨日の天ぷら屋で白子の天ぷらを食べ損ねたのでリベンジ(こういうところは「あなたはシツコイ」と連れ合いに言われる)。蕎麦味噌を頼んで摘みながら待てば出てきた「白子蕎麦」。紅葉おろしがかかっているのに盛大に七味かけて激辛ながら、白子は天ぷらで蕎麦上に五つもデップリ鎮座。これがまた熱々で旨い。出汁も上品で旨い、蕎麦は嫋やか。あゝ、なんという至福なり。本店復帰は3月とか。
https://s.tabelog.com/tokyo/A1308/A130802/13251403/

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