荒川遊園地の不良老人たち

荒川遊園地の入口に、いくつかのベンチが置いてある。周辺には交番や公衆トイレもある。ここを教会帰りに通ると、いつも地元の老人たちが缶酎ハイ（絶対に缶ビールではなく缶チューハイ）を持って十数人で宴会している。煙草をスパスパ吸って、大声出して元気なこと、この上ない。おまけに男女入り混じってのグループ交際。時には酔って大喧嘩。親子連れが遊園地を訪れる公園に違和感はあるが、直ぐそばに交番があるが警察もお目こぼし。僕は陰ながら「不良老人たち」と呼んでいる。日常的に集まれる仲間がいるということはいいことだろうが、あんな風になりたいかと訊かれれば微妙な気持ちも本音。まことに奇妙な日常的風景。自分が職業人生を終えた時にどうなっているかを考えると、複雑な気持ち。