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美味しいものは独り占めしてはいけない「シイタケ丼」

BS-TBS「町中華で飲ろうぜ」で紹介されていた荒川区宮ノ前「永新」。ここは女子医大通りにあるカウンターだけの小さな中華。収容人員数は10人座れるかどうか。その分お店は女子医大からの出前に励んでいる。以前は父母娘の3人でやっていたが、たいてい忙し過ぎて鍋振りの親父が不機嫌そうで、いつも母娘が顔色を伺っていた。久しぶりに行ってみたら親父はおらず、母娘に息子らしき若い男の子の3人で店を切り盛りしていた。
 番組では玉袋筋太郎が「ガツ炒め」を頼んでいたが、番組で映されたメニューに好物の「シイタケ丼」@800が載っていたので、すかさずオーダー。肉厚の椎茸がたっぷりドッサリ入った迫力の中華餡に圧倒される。もちろん量だけでなく、味もピカイチ。隣の客は「唐揚げ定食」を頼んでいたが、出てきた唐揚げも仰天のボリューム。これだからこそ女子医大の先生たちから出前注文が殺到するのだろう。「シイタケ丼」を食べ進むに連れて、店内の雰囲気に異常が発生。「シイタケ丼」の提供でお店に椎茸の在庫がなくなってしまったそうで、母親が「ミラベル」と連呼し始めた。「ミラベル」はお店の近くにある業務スーパーだ。どうやら私が「シイタケ丼」を頼んだことによって、お店の椎茸が底をついたらしい。検討の結果、ちょうどお客にも切れ目が出てきたので、息子さんが「ミラベル」にお使いに出て行った。『自分が「シイタケ丼」を頼んじゃったからだ』と自責の念に駆られる。やはり美味しいものは独り占めしてはいけない。
https://s.tabelog.com/tokyo/A1323/A132303/13065902/

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