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送りバンドとヒッティングの⚾️成功確率比較

このところ広島カープの新井貴浩監督の積極策が好評を得ている。シーズン当初は下位に沈んでいたが、中盤からチームが調子を上げて、阪神タイガースと首位争いを演じている。8/6に巨人に逆転サヨナラ勝ちした試合で、新井貴浩監督は打者に進塁打は打たせても、送りバンドをさせない。このことについて、ノーアウト1塁の場合の得点の成功確率について「球辞苑」的に考えてみた。尚、全ての打者は打率3割で、四死球は出ないものとする。走者2塁でヒットが出れば、ホームに生還できると仮定する。打者が凡退したら進塁はないものとする。
1️⃣次の打者に送りバンドをさせる。
①次の打者はアウトになって、走者は1死で2塁に進む。
②次の次の打者はヒッティングするが、1アウトでヒットの確率は3割。
 打てば得点だが、打たなければ走者は2死で2塁のまま。
③2番目の打者が凡退したら、3番目の打者が打てば2塁走者は生還。ここでも確率は3割。打たなければ3アウトでチェンジ。
2️⃣次の打者に強攻させる
①次の打者がヒットを打つ確率は3割。
 打てば無死で走者は2塁以上に進塁。
 打たねば1死で走者は1塁に残っている。
②次の次の打者も強攻する。
 ここでヒットになる確率は3割。
 ①②ともヒットになるのは、AND条件で3割×3割=9分。
 ①+②=3割9分。
③次に次の次の打者も強攻する。
 ①と③の両方でヒット、②と③の両方でヒットできる確率は3割9分。
 ①+③、①+②の二つの成功可能性がある。
 全体の確率は個々の確率の総和から導かれる。とすれば、以上のような状況での得点の確率は、単純に考えれば攻撃機会から1️⃣ 3割×2=6割、2️⃣ 3割9分×2=7割8分ではないだろうか。従って強攻策の方が得点できる確率が高いと考えられる。送りバンドは確実を増しているようで、確率を下げているのではないか。もちろん送りバンドは併殺打になるリスクはないが。野球ファンの皆さん、このような考え方は合っているのだろうか?

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