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人生100年「100トレ」

中野ジェームズ修一+井出友美+岡橋優子「100トレ 医師とトレーナーが考えた100年時代の新健康体操」(徳間書店)。中野ジェームズ修一は、青山学院大学駅伝チームのフィジカルトレーニングを担当。他にも福原愛選手や伊達公子選手を指導。井出友美は、九州大学病院循環器内科医。岡橋優子は、NPO法人スマイルボディネットワーク代表にして、早稲田大学非常勤講師や日本コアコンディショニング協会スーパーバイザーを務める。
https://www.tokuma.jp/book/b524574.html
 日本は長寿世界一だそうである。男女平均寿命は84.2歳。男性は81.1歳で世界2位(1位はスイスで81.2歳)。女性は87.1歳で世界1位(2位はフランスで85.7歳。最高齢のギネス記録の117歳女性は日本人である。織田信長が「人間五十年、下天のうちをくらぶれば、夢幻の如くなり」と唄ったのが夢のような長寿社会である。医学の進歩で年々伸びてゆく寿命。誰しも死にたいわけではないので、めでたくもある。しかしその一方で『そこまで生きるのか?』と心細くもなる。
 本書は寿命を単に伸ばすだけでなく、長く健康寿命を保つためのエクササイズを提案している。当然のことながら、身体を動かさなければ、年齢と共に体力も衰える。毎日欠かさぬ運動をということで、4つの提案。それが①基本の100トレに加えて、②脚トレ、③口トレ、④骨盤トレ。基本100トレは健康寿命を延ばすための基礎編。脚トレは、自分の力で歩くため。口トレは、自分の力で食べるため。骨盤トレは、自分の力でトイレに行くため。歩けること、食べれること、トイレに行けることは、人間がプライドを持って生活できる重要な三大要素である。本書は頁を開いたまま体操できる実践の書である。「人生百年」はわれわれが迎えた現実である。

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