大相撲名古屋場所㊗️逸ノ城初優勝そしてコロナ休場者続出
大相撲名古屋場所が千秋楽を迎えた。平幕(西前頭2枚目)の逸ノ城が29歳にして初優勝。2019年春場所に14勝で優勝出来なかったことがあっただけに(白鵬が全勝優勝)めでたい。優勝インタビューはド緊張で訥々としていて、とっても可愛いらしかった。
①まさかの八角理事長以下、全43部屋のうち13部屋、関取70人のうち23人、全力士(序ノ口以上で628人)でのうち180人もの休場はショック。12日目に2回も対戦の両者とも不戦敗、13日目の幕内で7番も不戦勝(不戦敗)、千秋楽の表彰式で理事長欠席などという椿事続出。もはや正常に運営された場所とは言えない。よくぞ最後まで持ったものだった。これまでコロナ感染休場は初日からだったから勝ち負けなしにしておけばよかった。しかし名古屋場所は高安以外は途中休場。休場力士の出場した分の成績をどう評価するか協会は難題。
②照ノ富士は苦戦の連続。横綱昇進時の前に出る相撲が影を潜めている。膝の調子がかなり悪そうで心配だ。
③上位不振の戦国時代もはや番付の意味あらず。かと言って複数場所連続で好調力士がいない。関脇小結は8〜9勝で陥落しないので、前頭上位で大勝ちしても三役昇進できない膠着状態。
④序盤は逸ノ城のぶっちぎりかと思ったが、終盤に賜杯争いは混沌。実力大関は逸ノ城、碧山、高安じゃないかと思っていた。
⑤中日の照ノ富士vs.若元春の行司による「廻し待った」は賜杯の行方を左右しかねない一番。行司は運動神経も必要なので、定年制度も再考の必要あり。
⑥正代途中で目覚めたか? 1勝4敗の窮地から、よもやカド番脱出どころか二桁勝利とは。序盤とまるで別人。間垣親方のアドバイスが効いたかな。
⑦不調力士は身体が小さく見える(志摩ノ海)。なんと1勝14敗。別嬪さんと新婚だけにお気の毒。
⑧十両期待の力士たちもけっこう苦戦。その中でも豪ノ山は生きのいい相撲だった。勝ち越したが北青鵬の棒立ちは感心しない。
⑨朝乃山の連戦連勝。大関が三段目で相撲を取れば当たり前だが、土俵への復帰は何より。
⑩定年を迎える宮城野親方のNHK出演(10日目)インタビューは聴いていて、間垣親方(白鵬)のコメントも含めて目が潤む内容。