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箱根駅伝第100回記念の予選会全国開放

連れ合いが言及していた「箱根駅伝予選会」。自分もニアイコールだったのでポスト。今回は第100回を記念して、原晋・青山学院大学監督の提言もあって、関東だけでなく全国の大学が参加対象となった。しかし正月の箱根駅伝出場の条件は、前年度シード校と予選上位校という方式は同じ。違ったところが予選上位校が10校から13校になったこと、予選に関東以外の大学も参加可能になったことの二点。結果的には予選上位13校は全て関東の大学であった。関東以外では京産大の27位が最高。以下、立命大が34位、皇学館大が35位、札幌学院大が37位、日本文理大が39位、大経大が43位、中京大が44位、環太平洋大が45位、愛知工業大が46位、信州大が47位、放送大学関西が55位。13位の山梨学院大学と27位の京産大の差は14分35秒の大差。これを連れ合いは「茶番だ💢」と激怒。かなりのご立腹であった。
 ご存じの通り、学生三大駅伝「全国」「出雲」「箱根」の中で「箱根」だけが突出した人気を博している。第五区と第六区の坂というドラマチックな区間があること。第一京浜、第二京浜、湘南道路など見慣れた道路を通り、大手町や芦ノ湖などの著名な場所を通過発着すること。そして何よりテレビにチャンネルを合わせる時間がたっぷりあるお正月開催であること。さらにマスコミが「涙で繋いだ襷」「途切れた襷への想い」などと美談を煽り立てること。「箱根駅伝」に出る出ないは、大学陸上部員にとっては、高校野球の甲子園出場と同じくらい憧れの舞台だろう。自分も子供が出場などしたら、気の狂ったように応援した📣ことだろう。だがなぜだか「箱根」だけは参加資格が、関東の大学に限られていた。そこは社会人の「ニューイヤー駅伝」のように、全国各エリアの代表対抗という方式とは違う、一地方大会。
 そんな晴れの舞台を全国の大学に開放するという原晋監督のアイデア💡は素晴らしかった。しかし運用が拙かった。全国開放は今年だけで、以降は再び関東以外の大学には門戸を閉ざす。自分は予選上位校が「箱根」出場という実力成果主義は公平だと思う。現時点で東京以外の大学が出場しても、繰り上げスタートが増えるだけだろう。もちろん大学陸上部の練習による走力も大きいが、現実は強豪駅伝高の生徒やケニア🇰🇪の留学生が「箱根」の走者となっていることが多い。関西の関関同立や九州勢、東北勢なども年数を重ねてスカウトや練習を積めばきっと「箱根」にいつかは出場できると思う。関東学生陸上競技連盟が扉を閉ざしたことは、プロ野球界で交流戦を減らしたがるセ・リーグ球団の狭量さに共通する。スポーツ界は既得権益を守ることに終始せず、門戸を広げて裾野を広げることに努力して欲しい。


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