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「先生」になるプロセスで心理検査導入を!

小学校教諭が性的暴行をして逮捕された、というニュースが。
もちろん再犯防止のためにGPSを埋め込むとか
免許剥奪とか
そういうことはすべきだが
そもそも未然に防げないのか。と思う。

私も大学の先生の端くれだし
スポーツのコーチで子ども〜未成年に関わるが
ここに至るまでに
心理検査を受けたことはない。
小児を性的に見てしまわないか
暴力性はないか
サイコパスではないか
などなど、色々と科学的根拠がある心理法が確立されているのに、だ。

これはかなり危険だと思う。
表向きは有名大学卒とか、資格を持っているとかで
「普通」に見えるかもしれない。
でもそれだけで本当に良いのだろうか。

我慢できるものとできないものがある

世の中の人たちが
「性善説」で生きている。
それはいいことなのだが、
残念ながら、先天性だったり
幼少期の影響だったり
何かしら無意識下で起きている
我慢できない衝動というものが存在する。
しかし、世の中の人たちは
「当然みんな持ってるよね」的な
倫理観で生きているから
例えば男性は手当たり次第歩いている女には手を出さない
というような発想で暮らしている。
性的欲求は我慢できると思っている。
しかし、そうではない人たちがいるのが
残念ながら事実だ。
そして人によってコントロールできるものとできないものがあるのも
また事実なのである。

本人のコントロールが効かないものはスクリーニングすべき

性犯罪の再犯率は13.9%、再犯者の中で最も多いカテゴリーだ。
(出典:平成27年犯罪白書
それはなぜか?
本人のコントロールでどうにかなる問題ではないからだ。
違法薬物等の中毒性と同様だと思って良い。
早めに何かしらの兆候が出れば気づくが
大人になってからわかってしまった場合、
もっというと先生になってしまってからわかった場合
取り返しがつかないことになる。
そして、本人がどうこうできる問題ではなく
根本治療を受けるか、
そういった対象から離れるかしかない。
あらかじめスクリーニングしておけばいいのではないだろうか。

性犯罪や人格否定を甘くみるな

人の痛みがわからない人間がいる。
なぜか加害者を守ろうとする。
心理検査を導入するべき!などどいうと
「試験に合格しても検査で異常が出たら先生になれないのはひどい」
などと言い出すわけだ。
じゃあ聞くが、
被害者(主に子ども)にとっては
一生の傷になることについては放置でいいのか?
擦り傷と同じするな。
骨折だって何にしたって、
完全に元には戻らないのだ。
心だって同じことだ。
性犯罪や、人格否定などの反社会的行為を甘くみるなかれ。

先生という職業が与える影響は重大

身も蓋もない、救いようのない話だが
大人になってから頑張っても
土台がものを言う。
残念ながらそれは多くのデータが証明する事実だ。

それゆえ子どもに関わる先生という職業の人たちは
かなり責任が重いことを考えなければならない。
だから、先生となれる人は
さまざまな難関をクリアした人でなければならない。
そしてそれは、
知識だけで良いはずがない。
このままチェックを経ていない先生たちが
当然のように「聖人」として扱われ
事件を起こして
「え?!学校の先生なのに?!」という反応を続けるのはナンセンスだ。

自分達の未来を支えてくれる世代を育てるために
子育てをしている人たち以外も考えないといけない問題だ。

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