大学院というところ。

脱サラして大学院生になったからそう思うのか、はたまた元々そういうところなのか分かりませんが、

大学院=自発的に研究をするところ

であって、

人に教えてもらうところ、(イヤイヤ)勉強するところ

ではない。

職業は?と聞かれて、大学院生です、というと、「えー!勉強好きなんですね!」「わざわざ会社辞めて勉強?!えらーい!」などなど、本来みんなが嫌がっている勉強をわざわざ金と時間をかけてする人と思われる。

ましてや、会社を辞めたなんて言おうもんなら、さらにびっくりされる。

違うんだよ、大学院は好きで行ってるし、好きなことしかやってません。しかも、勉強じゃなくて研究なんだってば!と、喚いてもとても伝わらない。

一方で、私の周りにいる海外経験のある友人や、日本以外の国に住んでいる人、自発的に資格を取ったり学習を続ける友人は、そんなことは言わない。

「大学院行ってる〜」「へ〜!なんの分野?」

これで終了。この差はどこから来るのか。

当然ながら、私は後者側の考え方なので、前者のような反応の人とはだんだん距離が空いていく。意識的にあけていると言っても過言ではない。

アインシュタインの好きな格言に、"Once you stop learning, you start dying."(いったん学ぶのをやめると、死に始める)というものがある。

まさにその通りだと思う。それくらい、自分の知りたいことを自発的に調べることは、人として非常に自然なことだ。

それなのになぜ、大半の人が「えらい!」「まだ勉強するの?!」と、勉強をさも苦行のように言ってくるのか。

これこそが、日本の大人が劣化していく原因だろう。まぁ、その根幹には日本の教育システムの闇があるんだけど。

大学院というものが謎なのはよくわかるが、勉強している=えらい、のではなく、大学院では自分の知りたいこと、発表したいことをせっせと調べているのだ。そして、それは人間として非常に自然なことである。

大学院生に対する偏見が少しは緩和され、みんな当たり前に学習を続ける世の中になりますように。

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