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何者かになりたかった私へ

※この記事は1年前にブログに掲載した記事を加筆修正したものです※

書こうと思ったきっかけ

ウェブデザインを学ぼうとウェブクリエイターズオンラインに入会した。

それまでの私は、光が見えない暗い洞窟の中で、自分を見失い、
小さな世界(会社)の中で小さなことばかり気になってた。
それは例えば、自分の仕事が他の人の担当になったとか、数字を間違えたとか、同僚が私をどう思っているか、とかそんなことをクヨクヨと考えていた。

一週間のうちに以下の3つの出来事が起きて、急に今の気持ちを整理したくなり、筆を取りました。(実際はスマホをタップ)

長くなったので、コーヒーでも飲みながら読んでください。

「私」は1つではない

旦那が私に「見直した。こんなにウェブデザインの勉強頑張るとは思わなかった。」と言ったことをきっかけに、
・自分が思っている”私”
・仲のいい友達が思っている”私”
・旦那が思っている”私”
・同僚が思っている”私”
・上司が思っている”私”
それらが全く違うことを改めて思い知った。
だって、私は「やると決めたらやるが、違うと思ったらすぐやめる(外から見ると飽きっぽい)性格」なのに、
それを旦那は知らなかったのだから。
旦那は私の飽きっぽい側面ばかりを見ていたのだ。たぶん。

言い訳をして自分の未来を捨てている人との出会い

どんなに環境を変えたくても(そうやって口では言ってても)、
実際は忙しいことを言い訳に何もやらない人に出会った。
みんなやる気満々に生きてるかと思っていたけど、そうではない。
それがその人の人生だから、その選択でよいと思う。
でも、え?って違和感を感じた自分は、もう前の私とは違うみたいだ!

越境体験

この「越境体験」という言葉が今の私にピッタリなのだと、Warisの田中美和さんのコラムで気づいた。
自信が溢れ、ありのままの姿で過ごせるのは越境体験のおかげだ!

もし同じように色々悩んで暗い迷路の中にいる女性がいたら、
私の体験を読んでほしい。

簡単な自己紹介

30代のワーキングマザーで、同じく30代の旦那と小学生・保育園に通う男児の4人暮らし。
新卒で上場企業に勤めて、すぐに結婚・妊娠・出産を経験。
仕事を辞めるつもりは全くなかったので、時短で産後6か月で復帰。
バリバリでもないが、ゆるゆるでもない。
残業は数回しかしたことがないけれど、周りにとても恵まれていて、理解のある部署にいる。

何者かになりたかった私

学生時代

学生時代、勉強は大好きで、いつも点数は良かった。(自慢じゃない。その分、努力しています。)
テストの前、2週間前からちゃんと勉強するのは当たり前だった。
新しいことを知ることと、良い点数で周りから褒められたり、すごいと言われるのが好きだった。

父親からの期待はたしかにあったと思う。
私には理系に行って研究職に付いてほしかったようなので、理系を目指すのは自然だったと思う。とは言うものの、大学受験で行きたいとこには行けなくて、でもそこまでの熱意もなく、その時のレベルで入れる大学に入って浪人はしなかった。理系ではなく文理にすすんだ。

就職・結婚・妊娠・出産

そして、就職して、すぐに子供ができて結婚した。
周りに総合職で育休をとった人はおらず、この後どんな事が待ち受けているのか全く想像はできなかった。
それに若かった。
子供が出来たとわかるまでは、30歳になってから結婚でいい、もっとやりたい事がたくさんあると正直思ってた。

最初は苗字が変わるのも嫌だった。なんと、悔しくて会社で泣いた。
妊娠してたからか、、、「私が誰だから分からなくなるじゃないか。自分を否定されてる。」
今思えば、そんな気持ちだったんだと思う。

子供が生まれてからは忙殺されたけど、仕事も頑張ってたし、子供も大切にした。
2人目ができて、スタートアップに勤めてる友人はもっと上にあがってたり、親友が海外に行ったり、そんな時期だった。
でも子供がいる人は少なかった。(それがいいか悪いかなではなく、同じ境遇の人は周りにいなかった。)

私の仕事はなんでも屋だと最初言われた。
いまは何でもできるのが私の強みだと自負してるけど、
2人目が産まれたあとは、プロフェッショナルになりたいけどプロフェッショナルになれる性格ではない。どうしよう。何かになりたい!そう思ってた。
私はこれができます、こんな成果があります。数字に表せるもの、言葉に表せうるものなんか、ほぼ無いから。

何者かになりたかったんだ。
誰にでもわかるような看板を持っていたかったのかも知れないし、
社会人になって急に旧姓がなくなり、子供が生まれて母親になったという
急激な変化がそう思わせたのかもしれない。

たくさんの資格をとった

私という人間が何をできるか、を示すためにいろいろな資格をとった。
MOS Expertや、輸出関連の資格、簿記2,3級など。
でも、私は何者かわからなかったし、胸を張って生きていなかった。
とにかく自分に自信がなかった。
「必要とされている」とも到底思えなかった。
子供もいるし、すぐにクビにされる可能性だってあるのではないか。
私は会社に貢献できているのか。利益につながるってなんなんだ。
結局私の仕事は売り上げに直接つながる仕事ではないので、それを否定する人が近くにいるせいで、余計に自信がなくなっていた。
資格をとっても実務が伴わないと意味がないのは分かっているのに、私を言い表せる何かが欲しかった。

キャリアカウンセリングを受けた

知らない人からの意見が欲しくて、
escareerのマイ・カウンセラーのキャリアカウンセリングを2回受けた。

赤の他人に自分をさらけ出して、得意なことは分かった。
若くして子供を持ったのは、あなたの強みの一つ。と言われた。
その時は、そんなことないと思ったけど、今はそうかも知れないと思い始めている。
でも、これからどうして行きたいんだろうかと、まだ迷路の中にいたと思う。
好きなことは見えてきていたけど、それが仕事になるのか、お金稼げるのか、今の収入をなくしていいのか。
そして、周りから、どう思われるか。 を気にしてたのかもしれない。
私はお母さんだから。

本をたくさん読んだ(ホリエモン「時間革命」との出会い)

この苦しみから開放されたくて、答えが欲しくて、本当にたくさん本を読んだ。
自信を持つ方法や、好きなことを見つける方法なんかが書かれている本。
読み漁ったから、家が本で溢れてた。いくら使ったか分からない。

実際はもっと読んでいるけど、数冊ピックアップ。

そこでホリエモンの時間革命に出会った。
ホリエモンの考え方はところどころ、私と似てて。
例えばチャンレジしてみて、ダメなら辞めればいいとか。
でも考え方が極端だから、子供の頃・若い頃はそれで生きてても何も思われなかったのに、大人になってから母親だから社会人だからと勝手に色々なことを我慢して生きてたんだな~、と本を読んで気づいた。

間接部門で働いて、結局は自分では稼げていないということや、
なんでもすぐ飽きると指摘されていたこともあり、
それはいけないこと。もっとちゃんとしないといけない。自由に生きてはいけない。と自分に言い聞かせていたのかもしれない。
母親は子供を最優先にして、自分のことは後回しにしなければならない。という呪縛もあった。
私の母は自分を後回しにしても子供を最優先にしてくれる、それを苦痛に思わない人だったから。

本の話に戻ると、すぐに飽きたっていい、やりたい事をやってダメなら次に行けばいい、やらなかったら分からない そんなことが書いてあった。
社会人になってから初めて私の考え、性格、生き方を許してもらった。
心のグシャグシャが、スルスルと一気に解けた気がした。

ウェブデザインを勉強しようと決める

自分で稼げる人になりたいという気持ちも、ウェブデザインを学ぶきっかけの一つだった。
問題は自分の心の持ち方と、自分が情熱的になれる仕事に出会えるのかってことだった。

自分が情熱的になれる仕事は、過去の自分が好きだったこと+スキルが身につく+自分で稼げる+時間や場所に縛られずに働ける+チームで働ける が良いな思うように。

https://note.com/yaei_devote/n/nc588dfe13246

でも今はそれだけではなかったと思う。
仕事ではライターぽいことをしたり、ウェブやカタログなんかの構成考えたりしていて、実際に作る人と対等に話をしたかった、ちゃんとここはこうだ!と言えるようになりたかったのかな、と思う。
ただ依頼する担当者じゃ嫌だったんだろう。
そんなこと誰にだってできるじゃん?

越境体験で信じられないくらいの「自信」と「やる気」が溢れている

人生が楽しい!
ウェブデザインをウェブクリエイターズオンラインで、ウェブマーケティングを独学で学び始めてから、信じられないくらい人生が楽しい!
私は仕事をしてるから、家庭と仕事での人間関係があるので、私の生きている世界はそれなりに広いと思ってた。
当たり前だけれど全くそんな事はない。

たくさん褒めてくれるウェブクリエイターズオンラインのフクモト学長を始め、Twitterで交流を始めた人たち、頑張っている人たち・そのいろんな考え方に触れて、なんて狭い世界の中で苦しんでいたのかと今は思う。
会社の中で「何者かにならなければ」「実績を残さなければ」と自分を鳥かごの中に入れてたみたいだ。
いい意味で会社はどうでも良くなった。
会社の中でどうにかなろうじゃない、自分の正しいと思うことを言おう、やろう。そう思えるようになった。

どこかで聞いた言葉だけれど、私が当たり前にやっていることは、他の人にとっては当たり前ではない。
何にもできないんじゃない、色んなことをそれなりに出来ることが、私はすごいんじゃん。と気づいた。

そこからは、本当に毎日太陽の光で元気が出るように、当たり前のことでも幸せを感じるようになった。
会社では私がやりたいようにやらせてもらってるし、
上司におかしなことはおかしい、こういう理由だからこうした方がいいと話ができるようになった。
社会に出たら急にどうやってやっていいか分からなくて、組織の中で生きることが物凄く辛かった。
本当につらかったのに、そこで子供ができて休むという、精神的苦痛が計り知れなかった正直。
休んですみません、帰ってすみませんと思いながら仕事して、そして周りに合わせ続けていたら、自分で判断が出来なくなってた。考えられなくなってた。どう思うかといわれても答えられなかった。
だから、自分の考えを言えるようになったのは、ものすごく進歩なのだ。

家庭内での変化

家庭内では、「それぞれの生き方、やりたい事をお互いが応援する生き方がしたい」と旦那に言えるようになった。
旦那にも正直合わせてきた。こう言ったら否定されるかなとか、なんか色んなこと考えてた。
どこかに行きたければ嫌でも付き合ったり、子育て方針も合わせていた。
旦那も没頭できる趣味を見つけて、自分が行きたくないときは「行きたくない」って言えるようになったので、休みの日は皆それぞれのことをしている。
めちゃくちゃ気が楽になった。私は「私である時間」が必要だったのだ。

やっと私の人生うまく回り始めてる。

ウェブデザインを勉強して、転職かな?と思っていたがパラレルワークが私には向いてる、そんなことにも気づけた。

ウェブデザインの勉強はやめてしまったけれど、私の今までやってきた事がウェブデザインの勉強の中で生きる時とても嬉しかったし、
少しかじった程度のウェブデザインの知識だけど、今の仕事にも生きている。(ウェブデザインと関係ないところで、それが生きてくるのがすごい)
今思えばそういうのがポータブルスキルというのだなと思う。

ウェブデザインの勉強を始めるとき年齢も気にしていたけど、やってみたら年齢だって関係ない。勉強で得た知識は、とても役に立っている。

今同じように閉塞感で苦しんでる女性の方がいたら、自分を知り、たくさん本を読んで、少しでも違うコミュニティに属することをおすすめします。
きっと何かが変わる。そう思います。


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