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献血171回目 血小板献血とクエン酸反応

今日は献血に行ってきました。
今回は血小板。
数値が良かったためかサイクルがいつもより多く、70分くらいかかりました。
そしてその分、血液の凝固防止のために使用されたクエン酸の量が多くなり、クエン酸反応がおきました。
具体的に言うと唇のしびれ感です。

血液は通常体外に出ると凝固してしまいます。そうすると輸血できなくなります。
それを防止するために、この血液凝固に関係する因子の一つである血中カルシウムと抗凝固成分であるクエン酸ナトリウムと化学的に結合させることで、血液凝固の仕組みを働かなくさせ、輸血できるようにするのです。(この技術が発明された経緯については後ろに載せます)
けれど、その作用によって一時的に血中カルシウム濃度が下がってしまうと、様々な症状が出現します。
カルシウムは、骨と歯の形成、筋収縮、酵素の働きの補助、血液の凝固、正常な心拍リズムの維持などに関わっています。
低カルシウム状態になると、
知覚異常、手指・口唇のしびれ、筋攣縮、急な腹痛や下痢、過換気症候群、不安、イライラ感、パニック症状などがおこります。
献血のあとに起こる時は、通常唇のしびれくらいのことが多いのですが、もともと血中カルシウム濃度が低い人(カルシウム不足、ビタミンD不足、リンの多い食事をよくしている、献血をする人ではないと思いますが低カルシウムを起こす病気、薬剤の使用)だと症状が重くなることがあります。
※なのでこのくらい大丈夫と思っても、自己判断せずに申告した方がいいです。



少し古いデータですが、献血後の副作用では1%くらいの方がクエン酸反応を起こしているようです。


解消するためにはカルシウムを摂取することが大切です。
今回は、カルシウムを含んだお菓子を頂きました。

これはヨーグレットで、1箱17粒あたり300mgのカルシウムを含んでいるそうです。


ということは2粒で32mg程度。
大量に補給する必要はないということですね。
今回も黒糖ミルクコーヒーをいただきながら休憩している間にほぼ回復しました。
献血後の症状を調べることで、カルシウムの重要性についても再確認できました。
ビタミンDも日本人の98%以上は不足しているらしいですから、バランスの良い食事に気をつけつつ、不足しないようにしていきたいです。

輸血のためのクエン酸ナトリウムによる血液凝固防止について→
医療の挑戦者たち 11 | 医療の挑戦者たち | 企業広告 | 企業情報 | Terumo https://www.terumo.co.jp/story/ad/challengers/11

低カルシウム血症・高カルシウム血症|原因・症状・治療のポイント | ナース専科 https://knowledge.nurse-senka.jp/206902/




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