見出し画像

絶対に飲んでほしい薬を飲ませる方法

前回、どうやって薬嫌いにさせないかということを書きました。
そして、飲まないといけない薬とそうではない薬があることを説明しました。

では、絶対に飲んでほしい薬をどうやったら飲んでくれるのでしょうか。

手順は
① 飲む必要がある理由をわかりやすく説明する
② 飲んでくれたら、とてもうれしいことを伝える
③ できるだけ、飲みやすくして飲ませる
④ 泣いて嫌がっても、少しでも飲めたら、心の底からほめる

このような流れです。

赤ちゃんでも、飲む理由を説明しましょう。

今回は③の

飲みやすくして飲ませる

方法を解説します。

生後10か月ぐらいまでは少量の水で溶かす

まだ味覚が発達していないので、溶かすものは水で十分です。
① ティースプーンで少量の水で溶かす
② スポイトやシリンジで吸って、口にささっと入れる
③ 心の底からほめる
④ (もう一口飲んでくれそうなら)容器に残った薬を再度、少量の水で溶かす
⑤ スポイトやシリンジで吸って、口にささっと入れる
⑥ 心の底からほめる
 まだ残っているようなら④~⑥を繰り返す

コツは赤ちゃんが一口で飲み込める、極少量の水で溶かすこと。
とても濃厚でも、一口で飲める量にすると、9割ぐらいは飲めたことになります。

この時期に、薬を飲むことでママやパパがとても喜んでくれる
と覚えてもらえれば、成長しても薬を飲んでくれることが多いです。

味覚が発達した

1歳ごろからは飲みやすくして飲ませる

苦い薬には
ココアやチョコレートクリーム、チョコレートアイス
がおすすめ


(ソントンのホームページから転用)

百円ショップでも売っているこのチョコレートクリームは
期限も長くておすすめ。

(森永のホームページから転用)

ココアは甘さ調節ができて保存がきくので、備蓄しておくといいでしょう。

甘いものが苦手な子には
「ごはんですよ」などの、のりの佃煮
がおすすめ



(桃屋のホームページから転用)


注意が必要なのは

栄養源になる、牛乳やごはん、母乳やミルクには混ぜないこと!

ごはん嫌いになってしまう恐れがあるためです。

ジュースは薬によっては苦くなるので、
薬剤師に確認するか、
少しだけ混ぜて、味見をしてみましょう。

何かわからないことがあったら、相談してください。

池 留里子(薬剤師)
やどりぎ薬局
東京都品川区戸越2ー6ー13
tel:03-6451-3044


余談ですが、
クラリスドライシロップをうっかりレモンジャムに混ぜて
子供に与えようとして、味見したら、大人でも飲めないぐらい苦くなったことがあります。

10年前ですが、私生活では、わかっていてもうっかり混ぜてしまいました。
子ども3人を育てながら、実生活で学んでいます。

薬剤師なので、錠剤をつぶして、量を調節して、味見して、子供に飲ませることもあり、これは原薬が苦いから、錠剤はだめだとか学んでいます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?