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『世界を7で数えたら』ホリー・ゴールドバーグ・スローン(三辺律子:訳)読了。

決して幸せを描いた物語ではなく、ものすごく哀しい出来事から始まる物語なのだけれど最後は幸せを得られて、こういう物語は今の自分に必要だなあってこのタイミングで読んだことの意味を思った。

ここのところ手にした洋書、全て好きなものでうれしい。

これはジャンルで分類されるとYAなので読みやすいし、でもグッとくるところが多くて本を読み慣れない大人こそ読むべきではと思ったり。
10代の時の自分にも読んでいて欲しかったなあとも思った(発行年数的に無理ではあるが)。

主人公のウィローと、彼女を取り囲む人たちが愛おしくて仕方ない。
物語のなかの人物を愛おしく思えるのって実はとても大事だと思うし、そんな作品は多くあるようで実は少ない。どの作品においても個人それぞれで感じることは違うから、愛おしく思える人物たちに多く出会う為にはそれだけたくさんの物語に触れることだ。

「ニューン ジー ミン モン イッヒー ナォノー サイ ガー。ニューン ジー ミン ホン ムオン ティー ノー ライ クー デン」

「期待していることはめったに起こらず、期待していないことは起こる」

これはマイナスなことでもプラスなことでも、どちらにも当てはまるし、本当にそうだ。

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