「年間コース観察会」募集のお知らせ
2024年の「年間コース観察会」は定員に達したため、募集を終了させて頂きます。どうもありがとうございました。
こんにちは。日本野虫の会のとよさきかんじです。
え?誰?という方は先に自己紹介ページをご覧ください。
2023年はBiotopGuildさん主催で「手すりの虫観察会」をさせて頂いたり、自分でも試験的な観察会を開催しておりました。ありがたいことにたくさんの応募を頂き、どちらも満員のうちに終了しました。
こんにちは。日本野虫の会のとよさきかんじです。
え?誰?という方は先に自己紹介ページをご覧ください。
2023年はBiotopGuildさん主催で「手すりの虫観察会」をさせて頂いたり、自分でも試験的な観察会を開催しておりました。ありがたいことにたくさんの応募を頂き、どちらも満員のうちに終了しました。
そこで今回、新しい試みとして「年間コース」という全8回の観察会を始めることにしました。ずばりテーマは「一年を通して虫を観る」です。私の観察会はちょっと特徴があるので、まず説明させていただきます。
【観察会のテーマ】
世界の解像度を上げる
私の観察会では、公園や緑地を一緒に歩きながら虫を観察・撮影・記録し、その虫が何という種類なのか、なぜそこにいるのかを考えていきます。参加者の方には、回数を重ねるごとに最初は見えなかった虫が見えるようになり、種名や生態がわかることによって「世界の解像度が上がった!」という体験をしてもらいたいと思っています。そしてその先にある「生物多様性の大切さ」に繋がる視点を持てることを願っています。
普通種の観察はいいぞ
私の虫へのアプローチは主に2つの側面があります。一つ目は、身近な「普通種」の虫を観察の対象として選ぶこと。二つ目は「観察・撮影・記録」に焦点を当てることです。まず、身の回りで観察できる「普通種」を識ることは、虫に親しみを感じる手助けとなり、基本的な分類と生態を理解するのに適しています。そして「観察・撮影・記録」することは、採集より幅広い虫を対象にできるという利点があります。参加者が自身のフィールドでも同じ虫を見つけることを目標にしたいと思っています。
※観察のための一時的な採集は時折行います。
定点観察で季節を感じる
今回募集する年間コースでは、「一年を通して虫を識る(季節×虫)」をテーマに、全8回のうち、5回は同じ場所で観察会を行います。春夏秋冬を通して発生する身近な虫たちがどう変化していくのか感じながら「あの幼虫がここで成虫になるのか〜」「この植物の芽吹きに合わせて発生しているのか!」といったような小さな発見を積み重ねていきます。一年後、「この時期この気温ならあの虫が出てるかも!?」と探しに行けるようになるのが理想です。
【どんな人におすすめ?】
・虫は気になるけど触れないしどこを探したら…という初心者の方
・身近な自然、生き物に興味のある方
・リアルで虫について話せる人が欲しい方
・これからマクロ撮影を始めてみたい方
・子育てや教育に関わる方
※観察地はすべて電車とバスで行くことができます。また過去の観察会では女性の方が多く参加されているため(6-7割くらい)観察地はトイレと自販機がある公園を設定しています。ソロでのご参加も歓迎しています。
【こんな知識がつきます】
①虫の多様性を識る
虫を始めて一番に驚くのは「え、○○ムシって一種じゃないの?」ということです。昆虫というのは日本だけで約3-5万種、世界で約100-110万種いると言われています。さらに幼虫と成虫で姿形が違うものがいたり、クモやヤスデなどの蟲を足したりすると、あっという間にほとんどの虫は正体不明になってしまいます。ですが出会う1匹1匹を調べていくことで解像度が高まり、少し離れたところからでも「あのお尻はあの虫だな…」とわかるようになります。まずは季節ごとの普通種を何度も観て、何度も調べて、何度も間違えながら覚えていきましょう。
②なぜその虫がここにいるのかを考える
一見偶然に感じる出会いでも、虫がその場所に出現するには必ず理由があります。季節だけでなく、近くに発生する環境があるのか、食草食樹、またはエサとなる他の虫があるのかなどを推理します。そのためには植物の知識も必要となり、観察会では虫と同時に約50種の植物の種名を覚えていきます。
③違う場所でも同じ虫を見つけられるようになる
観察会後、違う場所でも同じ虫を見つけることができるようになると「虫眼」が養われたと感じて自信がつきます。さらに観察会では見たことのない虫を見つけて記録し、周辺の環境や食草から、ひょっとしてこの虫では?というアタリをつけられるようになれば、虫ライフが一層楽しくなります。
【会員特典】
会員限定SNSグループへの招待
非公開のグループにて観察会後の振り返りや、種名や写真の共有、質問などができます。(参加は必須ではありません)
資料の配布
ポイントになる観察会では、資料を使ってレクチャーを行います。また、観察した虫の写真と種名、観察メモを後日pdfにまとめて配布します。(当日欠席された方に対しては、配布した資料を使ってフォローします)
課外イベントのお誘い
見せたい虫が多いので、虫の発生時期に合わせて課外イベントを予定をしており、優先的にご案内します。開催地と規模によって、有料と無料の場合があります。
マクロ撮影のアドバイス
スマートフォンからマクロコンデジ、ミラーレスカメラまで(可能な範囲で)相談に乗ります。個別対応になるので観察会の前後で行います。
会員限定のグッズ配布
非売品の腕章・バッジなどを予定しています。
【観察会イメージ】
03月 固定観察地 早春の虫
04月 固定観察地 春の虫
05月 固定観察地 手すりの虫(課外イベント・ナミハンミョウ)
06月 出張観察地 オオトラフハナムグリ
07月 出張観察地 チョウトンボ(課外イベント・シロスジカミキリ)
09月 出張観察地 オオトリノフンダマシ(課外イベント・クツワムシ)
10月 固定観察地 秋の虫
01月 固定観察地 冬の虫(課外イベント・フユシャク)
※虫の出や天候などによって変更する可能性があります。
(例)
①03月固定観察地
まだ肌寒い3月ですが、芽吹きや開花に合わせて活動を始める早春の虫たちをじっくり観察します。
コガタルリハムシ、モモブトカミキリモドキ、イタドリハムシ、ビロウドツリアブ、トラフコメツキ、ネコハエトリ幼体、ムラサキシジミ、キモグリバエ、ミツボシツチカメムシ/ギシギシ、スイバ、タチツボスミレ、ショカツサイ、ユキヤナギ、オオイヌノフグリ、ヤハズエンドウ、ホトケノザ、ヒメオドリコソウ、ハナニラなど
②07月 出張観察地
フィールドを都内に移し、人工的に作られた公園で夏の虫を観察します。目当ては青紫色に輝くチョウトンボの♂と、大繁殖する外来ハナムグリです。
チョウトンボ、キリギリス、ハネナガイナゴ、エサキモンキツノカメムシ、トホシテントウ、アカヘリテントウ、リュウキュウツヤハナムグリ、アカボシゴマダラ、キマダラカメムシ幼虫、アオスジアゲハ幼虫、クワカミキリ、キボシカミキリ、イチモンジカメノコハムシ、オオモモブトスカシバ、コフキゾウムシ、エビイロカメムシ幼虫、コガネグモ/ヨシ、アカメガシワ、クワ、ススキ、ミズキ、カラスウリ、タブノキ、コナラ、クヌギ、アキニレ、クズ、キクイモ、シャリンバイ、トベラ、ヘクソカズラ、ムラサキシキブ、ムラサキツユクサ、トサミズキ、ヒサカキなど
③09月 出張観察会
保全された豊かな里山環境でいつもは会えないトリノフンダマシ類や夏のお終わりの虫を観察します。ここは植物も良いです。
オオトリノフンダマシ、シロオビトリノフンダマシ、アカハネナガウンカ、クロコノマチョウ幼虫、オオカマキリ、エンマコオロギ、ナガコガネグモ、キタテハ幼虫、キバラヘリカメムシ、フクラスズメ幼虫、トンボ類各種 /ヨシ、ススキ、ノダケ、ミゾソバ、アキノタムラソウ、コメナモミ、ノササゲ、オグルマ、ノアザミ、ツリフネソウ
【年間コース概要】
【期間】2024年3月~2025年1月までの第2土曜日or第2日曜日
【回数】全8回(5回の定点観察会と3回の出張観察会で構成する予定)
【開催日】
土曜クラス(3/9、4/13、5/11、6/8、7/13、9/14、10/12、1/11)※満席となりました
日曜クラス(3/10、4/14、5/12、6/9、7/14、9/15、10/13、1/12)※満席となりました。
※曜日はどちらか指定で都合がつかない時のみクラスを移動できます。
【時間】10時〜14時(お昼休憩30分含む)
【募集人数】各クラス15名(最小携行人数10名)※保護者の方も人数に含めます
【対象】じっくり虫を学びたい初学者向け。成人に対応したコース設定と内容です。※小学3~4年生以上であれば保護者の同伴ありでご参加頂けます。
※人数に限りがあるのと、保護者の方にもがっつり参加して楽しんで頂きたいので、参加費を頂戴しております。ご理解ください。
【観察地】神奈川県川崎市の公園を中心に、神奈川、東京の公園・緑地
【中止の場合】荒天時や講師都合による中止の場合は、別日に振り替えて開催します。
【注意】本観察会は採集目的ではありません。
【主催】日本野虫の会 とよさきかんじ toyosakikanji@gmail.com X:@panchichi3 ※お申し込み後1週間以内に返信いたします。もし返信がない場合はX(日本野虫の会 @panchichi3)のDMからご連絡ください。
【お申込やご質問はこちら】
※定員に達しましたので申し込みフォームを取り下げました。ありがとうございました。
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