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オンラインワークショップデザインの実際(その1)


1 時間設定
(1) 全体の時間設定をどう考えるのか
リアルのワークショップをデザインする時も、悩ましいのは時間設定です。
依頼の仕事であれば、最初から時間は決まっていることが多いので、依頼された時間枠にあてはめてプログラムを考えるので比較的やりやすいですね。(たまに、時間と内容の要望がかけ離れている場合もありますが、そんな時は大抵、内容の方の歩み寄りを提案します。)
ところが、自主企画で組み立てから自分の自由になるということになると非常に難しいものです。自由ほど不自由なものはないということでしょうか。私の場合は体力がないため、6時間〜8時間のプログラムは疲れてしまい、最後の振り返りの時にはぐったりしてしまいます。それでは参加者の皆様に対して不誠実になってしまいます。では、短いほうがいいのかと言えばそうでもありません。1〜2時間では「場が暖まってきたと思ったら、もう終わりか〜」というかんじになってしまいます。
3〜4時間ぐらいがちょうどいいのではないでしょうか。参加者の集中力が途切れない時間としても3〜4時間くらいがいいのではないかと思っています。これは、1日のプログラムの時には、3〜4時間プログラムを2つ、合宿の場合は3つなどという応用にも使えます。つなげる場合は、プログラムとプログラムの間に互換性を持たせればいいわけです。こんなことを言うと、6〜8時間のプログラムはダメで、3〜4時間のプログラムを2つならいいというのは腑に落ちないと思っていませんか。確かに、現象として同じに見えるかもしれませんが、1つのことを6〜8時間することと、3〜4時間の活動をした後ゆっくり休憩し、3〜4時間のプログラムを新鮮な気持ちで行うのとでは違うということです。
さて、これまではリアルの場合のお話をしましたが、オンラインの場合はどうでしょうか。

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