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仕事道具さえ連れていければ、アドレスホッパーで生きていくのもいいかもしれない

今回のアイスランド滞在では、大型スーツケースに仕事道具を詰め込んでやってきた。

もともと4日程度の滞在予定だったが、それだとIceland Airwavesでのお目当てのバンドが見れないため、チケット変更をして1週間ほどの滞在に変更した。

最初にチケットを取った時は、10kgの荷物を預けられるようにしていたけど、これでは重量オーバーになってしまうので、荷物重量の変更もこれまた、直前に行って20kgまで預けられるようにした。

そうして持ってきたのが、ヘッダー画像にあるように、24インチのディスプレイ、外付けキーボードとマウス、そして他の周辺機器一式だ。

よく勘違いされるのだが、僕はノートパソコン一台で仕事をしているわけではない。仕事柄、まとまった処理を毎日淡々とこなすことが求められるので、カフェに行って仕事をすることもなく、普段はただひたすら部屋にこもって、納期から毎日のノルマを逆算して、ただそれをこなす、ということをしている。

なので、基本どこかを訪れるときは仕事はしないようにしているのだけど、今回のアイスランド行きは半年ほど前から予定を決めていたことと、飛行機が毎日飛んでいないのでパッと行ってパッと帰る、ということもできないので、仕事道具はもともと持っていくつもりでいたのだ。

いつもの部屋では、それなりのオフィスチェアを使っていて、それが生産性アップ(かつ身体への負担の軽減)の大きな要素になっているので、アイスランド滞在中はそこまでの仕事はできない、とはあらかじめ心積りしていたらのだけど。

しかし実際にやってみて、案外アドレスホッパーのように仕事をするのもいいんじゃないのか、と思えた旅行だった。

さすがにずっと仕事をすると腰に負担がかかって取り返しがつかなくなるけど(すでにちょっと痛い)、日中の2〜3時間であれば翻訳をするして、あるいはブログを書いて、残りの時間は今回のような音楽フェスに行ったり、ちょっとしたタンデムミーティングに顔を出してみたりすることができる。どうせなら、公共の足ではいけない場所までツアーに参加して行ってみてもいい。

今30歳になって、自営業を長く続けていて思うのは、仕事をしない人生は考えられないし、自分がダメになってしまうんじゃないか、ということ。

別にそこまで仕事ばかりしたいわけでもないけど、一日中旅行をするとか羽目を外して遊びまくるとか、そういうのはソワソワしてしまうのだ。

仕事をすることで自分を律することができる、ということなのだけど、これからは5日間くらいどこかに行くのであれば、仕事道具も連れて行って仕事もできそうだな、と。

現地で美味しいご飯に舌鼓を打つからこそ、仕事にも精を出すことができるし、そんな楽しみがあるからこそ、仕事にも打ち込める。

非日常の空間と日常の空間を旅先でも移動できるからこそ、両方の世界をより楽しく、濃く見れるんじゃないか。

仕事をするようにすれば、仕事道具を運ぶための荷物代も、いいホテルに泊まるための宿代も、旅先で稼ぐことで少なくともマイナスにはならないし、何も生み出さないのにお金を使うことへの抵抗も大きく減る(友達とかと旅行に行くときはまだしも、一人で旅をするときは、どうしても出費のことは考えてしまうのだ。自営業の性かもしれない)。

別に、スーツケース1つで生きていきたいわけではないし、スーツケース1つで生きていけるほど荷物が少ないわけでもないけど、拠点を持ちつつちょっとだけ世界を広げていく、を繰り返すことで、自分のできることは少しずつ増えていくのだろう。

どこかにずっと居座るわけでもなく、かといって根無し草で生きていくわけでもない。

自分の肌に合うあたりを手探りで捉えながら、多くの人がなかなかできないであろうことをやってみるのも面白そうだ。

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