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読書「トランジスタ技術 2023年8月号 研究!1万円級ポケット計測器」 CQ出版社 Home Labの時代

今回は、今書店に並んでいる技術雑誌(トラ技)に関する話しを書きます。
ネタばらしできないので、中身は書いていません。

35~30年前、勤務先の実験室では、テクトロニクス製オシロスコープ(アナログ式)、HP製ファンクションジョネレーター、ネットワークアナライザー/スペアナと、各種電源が仕事のお伴でした。同世代の方なら、懐かしいと思うのではないでしょうか。測定は時間の掛かかる業務で、一日中実験室で過ごすことがよくありましたが、大きな専用机にコックピットのように並べた測定器を使いこなすことが楽しくて、まったく、苦にならなかったです。

当時、それぞれの測定器は一台100万円以上したので、個人で持つなんて、ありえませんでした。それが今は、紹介するトラ技のタイトルにあるように、1万円ほどで同じ機能か、それ以上の機能の物が手に入ります。バッテリー内蔵でUSBで充電できて場所をとらず、持ち運び可能です。すごい、時代になりました。

早期退職の後、縁があって小さな会社にかかわり、各種センサーやLEDを使う実験を自宅でやっています。始めてすぐに、1万円級の測定器より少し高機能・性能のDigilent社のAnalog Discovery2をAmazonで購入しました。これ一台で電源、オシロ、スペアナ、ファンクションアナライザー、ロジックアナライザーが手に入り、机の空きスペースに置けます。これを買ったことで、我が家にHome Labができました。
Analog Discovery2の測定精度は詳しく確認していないですが、企業・大学の研究開発で、たいてい使えるレベル以上だと思えます。加えて、PCで自動制御する拡張性があります。なんだか、Digilent社の宣伝員のように書いてしまっていますが、本当にすごいデバイスです。
最近、後継機、Analog Discovery 3が発表され、周波数帯域が大幅に広げられます。これでさらに、ユーザーが増えて、旧製品の価格が下がることを期待してます。

写真は、Analog Discovery2を購入した直後に、遊んでみた時の写真です。

写真1:赤外線LEDドライバー、赤外線PD受光アンプで簡易フォトカップラーを作り、Analog Discovery2の電源、ファンクションジェネレータ―、
オシロスコープを同時に動作
写真2:赤外線PD受光アンプを使い、ルンバ―の赤外線センサーのハック(詳しくは見てない)

真のHome Lab実現には、測定器に加えて回路シミュレーターとCAD、人によってはさらに3Dプリンターが必要です。
シミュレーターとCADについては、いつか、機会があれば、書いてみます。


写真1


写真2

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