横浜市役所SPI方式を受けて振り返り



今年から始まり、SPI方式試験に関する情報がまだ少ないので、これから受ける人のために何か記しておこうと思い書きます。
また、年度によって試験内容等は変化すると思うので、参考程度に読んでもらえればと思います。

私のスペック

受けた試験:大卒程度採用試験【SPI方式】事務
年齢:大学生 (大学はパスナビで偏差値60くらいのとこ)
住み:関東/横浜市在住でも出身でもない
試験結果:合格 (合格辞退)
就活状況:企業メインで並行して公務員試験受験

一次試験

一次はSPI試験とESの提出でした。点数配分でいえば20/650です。

【SPI試験】
試験内容は一般的な、言語と非言語のテスト、適性検査でした。
適性検査は自宅で、基礎能力検査はテストセンターで受験します。
SPIは他社で受けた結果を使いまわしても大丈夫です。
試験対策は公務員試験勉強をしている方は文章理解と数的処理を勉強していれば大丈夫だと思います。企業メインの方は引き続きSPI対策の参考書を解くのもいいと思います。
ただ、時間配分が重要な試験だと思うので、どんな就活状況であれ、一度SPI対策の参考書を解いたり、他社で練習としてSPIを受けるのをおすすめします。
問題集を何周も解けば勝てるとかじゃなくて、あのテスト形式への慣れが必要だと思うので、一回どこか企業の選考でのSPIを受けるのをおすすめします。
横浜市に特化した試験勉強をしなくていいのは非常にありがたいですよね。だからこの形式で受験しました。
2023年度の合格点は8割前後(今回は7割8分くらい)です。

【ES】
すみません、細かい質問内容や字数をメモするのを忘れてしまいました。
わりと普遍的な内容しか聞かれなかったので、他社と同様に、ES対策のサイトを読んだり、ワンキャリアなどを参考に書けばよいのではないかと思います。
以下、参考程度に私の解答例です

設問1 あなたの強みは何か?(50字以内)
責任感を持って物事をやり抜く力だ。それを活かし、粘り強く精力的に課題解決に尽力する。(42字)
設問2 あなたの弱みは何か?(50字以内)
一人で抱え込んでしまうところだ。そのため、周囲と相談しながら進めるよう心掛けている。(42字)
設問3 あなたが横浜市で挑戦し、実現したいこととその理由を簡潔に(200字以内)
全市民が子育てしやすく、かつ働きやすい街づくりに尽力したい。私は〇〇学を学んだ経験から、子ども達の未来を豊かにするためには、まず、それを支える町や大人達が過ごしやすい環境になる必要があると考えている。そのため、多様な価値観を受容し、「明日を開く都市」の実現に向け市民生活の質と都市活力の向上を図っている横浜市で、日本を代表する、老若男女が活力あふれる街づくりに貢献したいと思い志望する。(195字)
設問4 仲間やチームで目標に向けて取り組んだ経験について、あなた自身のチームへのかかわり方を中心に具体的に(200字以内)
読む人が読んだら私だとわかりやすすぎる事象を書いたので割愛します。

二次試験

会場は横浜市役所で、面接日時は指定されます。
試験内容は、Myストーリープレゼンテーション、要は自己PRです。
プレゼン5分、それに関する質疑応答20分程度です。
点数配分は30/650です。

任意ですが、事前に5枚以内のプレゼンテーション資料を提出します。
Wordで用意する人、PowerPointで用意する人いろいろいましたが、私はパワポで画像多めな資料を用意しました。
配分としては、表紙1枚、テーマに即した内容4枚で用意しました。
当日自分用に説明用資料を持っていくことができます。
大体覚えていったので、プレゼン中はほぼ見ませんでしたが、メモ書き程度のものでも持って行ってると安心感が違うので用意することをおすすめします。

【Myストーリープレゼンテーションテーマ】
あなたが成し遂げた他者に誇れる実績を教えてください。(直近5年程度のものに限る)

私が設定したテーマ:〇〇部のx人規模の新人個人戦で、入部yか月で優勝したこと
正直他者に誇れるような目立った実績は残していないのですが、4年間部活動を頑張ったことが誇れることかなと思ったので、いわゆるガクチカらしい内容をプレゼンしました。
競技を始めた理由、うまくいかなかったこと、乗り越えて結果をだせたこと、そこから得てこれから仕事でいかせそうなことを話しました。

【主な質問内容】
その競技/部活を始めた理由は?
記憶に残っていることはなにか?
あなたのその強みはどこで生かせるか?
集団の中でその強みをどう生かせるか?
集団の中でどのような立ち位置か?
困難に出会ったときどのように対処するか?

志望理由を聞かれた方もいたらしいですが、私は聞かれませんでした。本当に自己PRの内容ばかりでした。
面接は受験生1:面接官2で、面接官は気さくに話してくれる友達の母ちゃんみたいな感じの女性の方と、圧迫感はないけど淡々と話してくる男性とでした。
二次試験の流れは、集合→待合室移動/説明を受ける→時間になったらグループごとに順番に各々別の部屋に入って面接、という流れです。
たとえば、Aグループなら待合室で説明を受けた後10分程度しか待たないけど、Cグループは順番的に1時間待ったりします。
待ち時間はスマホなどをいじっても問題ありませんが、メモとか見てリラックスしておくのがいいと思います。
私は当日なんかちょっと良くないことが重なって気が落ちてたし、周りの真面目そうなぴりぴりしてる子たちに気圧されていたので、難しく考えないようにしようと思い、とりあえずお手洗いいって手を洗ってお気に入りのリップ塗りなおしてぽけ~っとしてました。

三次試験(最終)

二次試験と同様に、会場は横浜市役所で、面接日時は指定されます。
試験内容は、面接です。
二次試験よりも仕事に関する質問が多く、志望動機や公務員に対する考え方を問われます。もちろん、自己PRやガクチカなども聞かれます。
面接時間は大体20~25分程度です。
点数配分は600/650です。

【主な質問内容】

横浜市を志望した理由は?
就活状況は?
他市を受けている理由は?横浜市とどこが同じでどこが違う?
なぜ企業ではなく公務員を志望するのか?
なぜ市役所職員を志望するのか?
希望の部署に配属されなくても大丈夫か?
最近横浜市で気になっているニュースはあるか?

面接内容は特に突飛な質問はありませんでした。
区役所巡りしていますか?その印象はどうでしたか?などと聞かれた方もいるようですが、私は特に聞かれませんでした。横浜市から実家が遠いからでしょうか?
面接対策として、どんなサイトでもいいので「横浜市 面接対策」と検索して予想質問50個くらい対応できるようにふわっと考えていきました。暗記する必要はないです。
また、採用HP、横浜市の政策・取り組み、各区の政策・取り組み、ヨコハマ経済新聞等を一通り見て、志望部署や区を考えていきました。

元々考えて会場に行きましたが、三次試験当日待ち時間が長いグループだったので、その時間でひたすらノートに考えを整理して何を深堀されても大丈夫なようにしていました。
例えばですが、私の志望動機をざっくりまとめると「子育てしやすく働きやすい街づくり」だったのですが、これを分解して考えて、
子育てしやすい→保障の充実、施設の整備、社会の育児に対する理解力向上、子育てに協力しやすい会社支援
働きやすい→男女共同参画、ケアの充実、シニア層も活躍可、交通網の整理
⇒つまり、市民生活の質と都市活力の向上ということ?
→じゃあその市民生活の質を向上させるには?都市活力をあげるには?多文化共生ってことにもつながる?
市民生活の質の要素→環境・防災・DX・コミュニティ・・・・
みたいな、分解して分解して考えて、私のやりたいことは〇〇局の政策と被るな、××課の方向性と合致するな、というように違和感のない形で志望動機を煮詰めていました。
そうすることで、「どの部署でもやりたいことにつながってるからどの部署でも頑張る!でもそれは行きたい部署を諦めたわけじゃなくて、目標は変わらないから、もし行きたいところに行けた時に最高に活躍できるような人材になる!」みたいなアピールへとうまいこと繋げられました。

まとめ

おそらくですが、重要なのは、総合職について理解してる感をだすことと、働いてる姿を面接官にイメージさせることです。
まず、総合職への理解というのは、どんな部署・区局でも活躍する気だよというアピールをすることです。
次に、働いている姿を面接官にイメージさせるというのは、市民対応してる姿を想起させることだと思っています。
1年目は窓口対応の可能性も高いので、この人なら横浜市の顔として対応してもらっても大丈夫そうだな~というのを感じさせる必要があるのかなと思っています。
正直私は愛嬌で受かったと思っていますし、最終試験や合格者には清潔感があってはきはきしゃべるタイプの人が多かったので、どんなに緊張していても笑顔を心掛けることは想像以上に重要なのかもしれません。

令和5年度のSPI方式は、社会人枠が16.6倍、大卒枠が23.5倍と倍率がかなり高い一方で、誰もが気楽に受けやすい試験だと思います。
そのため、幅広く公務員試験を受けたい人、企業と並行して公務員試験も受けたい人、転職したい人、様々な方が受けていました。

長くなりましたが、最後まで読んでいただきありがとうございます。
皆様が、良縁に恵まれることを祈っています。

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