焼いちゃえ!スギ林ヒノキ林。


スギの発情期が落ち着き、花粉の季節はもう終わりという人も多い中、未だにピンクの錠剤を粛々と飲み続けている。

ヒノキ花粉だ。


これから一生1年の半分近くをこの生きづらさで生活しなければいけないと思うと絶望する。
よくある話だから誰も悲観してないけど、結構重い持病と言えるんじゃないか。

もう、スギ林、焼いちゃってくれ…

花粉の呪いを背負うものなら一度は考えたことがあるはず。じゃあなぜそれが実行されないか。というかそもそも何故こんな国民総持病持ちになってしまったのか。


急にみんな花粉症になったのは、戦後植えたスギが大人になったから

聞いたことがある人も多いと思うこの話。

戦後街の復興のために木材がたくさん必要で、成長が早く真っ直ぐに育つ杉は都合が良かったらしい。

スギが花粉を散らかし始めるのは成長しきった30歳くらいから。1980年代ごろから日本には大量の花粉が飛ぶようになった。


スギ林を焼き払えないのは、人手とお金が足りないから

前項で記した通り、スギ林はほとんど人工林である。

つまり人がお金をかけて植え、世話をし、大人にしたもの。コストをかけて育てた我が子を燃やさせるには、花粉症患者の怒りと国への圧力が足りないようだ。

じゃあどうやって花粉を減らして行こうとしているか。
林野町が花粉についてのQ&Aを公開している。

要約する。

スギ林を全部切ったり燃やしたりすると、林業の人たちが可哀想な上、森が死ぬことによって山が壊れて洪水や土砂崩れが起きる。

だから20年くらい前から花粉の飛ばない(飛びにくい)スギを開発し、伐採した杉の代わりに植えている。
とはいえこのペースだと戦後植えたスギ林はほぼ永遠に無くならないので、スギ林に撒くことで花粉の飛散を抑える薬を開発中。

スギ林が無くなるのはかなり先の話のよう。
期待しないでおこう。

にしても戦後75年経って植えたスギを全然使いきれないって、植えすぎだろ!

スギだけにね。

お後がよろしいようで。

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