晴れない

2週間以上、いやもっとか。ずっと気分が落ち込んでいて、たのしいときもはしゃげず、なんてことないことにいらついたりしてた。梅雨のせいだとわかってはいても、しんどい。日光よ降り注いでくれ、青すぎる空よ顔を見せてくれ。焦げるほど暑くてもいいから。梅雨明けはまだ長引きそうだ。だからもう自分でこの気分はどうにかしなくちゃいけない。

近所の先輩というか友達が家を空けた週始めの3日間、自分の家にも帰ったけど、猫が二匹いる広い一軒家で過ごした。居心地のいい自分の部屋すらも嫌になりかけていたからちょうどよかった。もらった小説がよくて勢いよく読んだりした。ハンモックに揺れた。昨日は大学の友達とドライブした。餃子食べた。それでも昨夜はなんか落ち込んじゃったんだけど。

今日も休みだった。札幌の旧友から電話がきて話した。外に出ずにベースをたくさん弾いた。純粋に楽しく練習できたのはひさしぶりな気がした。汗かいてたらいろいろなことに納得できた。開けたままのベランダ閉めてクーラー入れてサーキュレートしたらすごく快適だった。サーキュレーター兼扇風機すごい良い働きする。閉め切るの避けてたんだけど多湿もあまり良くないのかな。最近変えた煙草をくわえてベランダに出ると部屋の涼しさと外の蒸し暑さがはっきりとわかった。寝るまでに何をしよう。誰かに会いたいけど、それが誰かはわからない。誰にも会いたくない気がするけど、漠然とした寂しさが低い水位を保っている感じだ。

さっきベースを弾いていて思ったんだ。いまやってるバンドがすごくたのしい。最近はバンドで僕の曲もふたつ演奏してる。バンドで歌えるのは幸せなんだ。自分のバンドが組みたいということを、誰かと話すたびに口に出している。心からやりたい人とやりたいし、そういう人に僕はめぐり会っていない。それがいちばんのこだわりであり、言い訳だ。ふと考えた。それでさ、自分で作った歌の中でバンドで演奏したいのってどれなの。そうしたらなんだか数えるほどしかなくてね、べつにいま自分のバンドが作れないことをそんなに気にすることないんだって思った。なんか意外な発見だった。それならさ、時が来たらやりゃいいのだね。バンドを組むことよりも、自分の音楽を録音して作品にすることをもっと考えよう。宅録も、誰かに頼むのも、なんかなって感じなんだけど。札幌のときの録音環境が良すぎたからこうなんだろうな。でも一生録音できないのは、いやだな。

やりたいのに、はっきりとイメージが湧かないの不思議だよ。まだまだ、すごいものを生み出しきれてないってことなんだろう。明るく健やかに、遊んだり誰かを好きになったりして、生きていくしかないな。生きてれば歳をとっていけば、いい歌生まれる。そういうふうにできてる。人生まだ序盤。梅雨がなんだよ、ばーか。散歩しようかな。野菜、食べたいんだよね。



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