共感星で
共感できるものが周りにあると、それは自分を静かに肯定してくれて、それは、それは心地がよい。
共感できる人、言葉、音楽、ニュース、集団。自分の周りを共感だらけにして、いつの間にか私は共感星の住民になってしまった。
共感できないものは星の外へ追い出す。時間をかければ自分の中で受け入れられそうなモノも、共感できないと決めつけ、知らないふりをする。
そうやって、自分の星で、共感できるものと暮らし、なぐさめ合って、びくびくしているばかりである。
いつしか、星の外へ追いやられたモノたちが、たくさんのやつらが、侵略しにやってくるかもしれない。
そうなったら、仕方なくおやくそくをしようか。「星への出入りは自由です」って。
それとも、侵略者を見るのもこわくて、逃げ出してしまうかもしれない。おっかねえ、おっかねえって。