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Voicy代表緒方さんが「おがけん」と呼ばれるためには

ご飯をおごってください――――――

Voicyファンラボ1期生のです。
今回は、Voicy代表緒方さんの知られざるニックネーム「おがけん」呼びが定着しないことについて考察したいと思います。

先に結論を言っておくと、「社員とファンラボの人にご飯をおごりまくれば良い」と思います。

▼背景

ファンラボ1期生になった当初、メンバーのニックネームを決めようという流れになりました。そんな中、緒方さんがこんな感じのことを言います。

社内では定着しなかったけど、「おがけん」って呼んで下さい。

初めの方こそ数人が「おがけん」さんと読んでいた気がしますが、後半になるともはや見かけなくなりました。

私はというと、ファンラボ1期の間中がんばって、人知れず「おがけん」さんと呼び続けていました。最近は、めんどくさいので「緒方さん」になっています。

▼なぜ「おがけん」が定着しないか?

ここで仮説を考えてみます。

仮説:定着しないからこそ定着しない。

トートロジー感あふれる言い回しですが、すでに呼んでいる人の数と新しく呼ぼうと思う人の数が、システム思考でいうところの、いわゆる「自己強化型ループ」になっているのだと思います。

どういうことかというと、定着しないことには以下に挙げる2つの理由があるのではと考えています。

周りの人が呼ばないので、そのあだ名を呼ぶのが恥ずかしい
②定着しておらず呼んでも認知されない可能性があるため、そのあだ名を使いづらい

これらが理由である場合、まさに「そのあだ名が定着せず、広まっていないこと」が原因となっています。

だから、

定着しない→呼びづらい→余計定着しない

という自己強化型のループになってしまいます。

▼では、あだ名を広めるために何が必要か?

これは思うに、キャズムを越える必要があるのだと思います。

キャズム理論をギュッと要約すると、「大衆は前例に従う」ということかと思います。今の話題である「そのあだ名を広めること」ことは「大衆がそのあだ名を使うようにすること」と言い換えられるかと思います。

キャズム理論によると、多くの人はそんなに冒険せず、前例があるモノやコトをより安心して好みます。ただ、一部には前例がなくても気にしない(むしろ喜ぶ)人もいます。

キャズム理論の肝は、前例がなくても使う人前例がないと使わない人の考え方が全く異なっていて、「この両者に同じ広め方を使えない」という点であると私は理解しています。

難しいのは、前例がないと使わない人は、自分と同じ「前例がないと使わない人が使った前例しか前例と認めない」点です。

さて、あだ名の文脈において、キャズム理論に当てはめると以下のような対応になるのではと考えます。

イノベーター    →広めたいあだ名で頑なに呼び続ける人
アーリーアダプター →「この人が言ってたら合わせる」みたいな人
アーリーマジョリティ→比較的機敏に周りに合わせる人
レイトマジョリティ →比較的ゆっくり周りに合わせる人
ラガード      →誰が相手でも名前で呼ぶと決めている人など

このアーリーアダプターとアーリーマジョリティの間にある考え方の断絶キャズムと呼びます。
で、2つのマジョリティ層まで広まれば、「そのあだ名を広める活動」は成功となります。

一般的なキャズム理論の処方箋は、新しい概念を導入する手間を省いたやり方を提案することで、「がんばってアーリーマジョリティに事例をつくる」ことです。

今の場合、広まっていること以外の「使いたくなる」インセンティブがあれば事足りると思います。

▼「おがけん」を広める処方箋

ここまでを踏まえて提案する処方箋は、

がんばって社内とファンラボ内に広める

ということです。

まず、手近なところから力ずくで「おがけん」と呼ばれる文化をつくることで前例を増やす戦略が良いのではないかと思います。

もっと具体的には、

①たとえば「おがけん」から呼び方を変えるのが面倒になるくらいの長さで奨励期間をつくる
②この期間中、「おがけん」呼びをした人にはご飯をおごる

という感じでうまくいくんじゃなかろうか。


――――――渋谷で美味しいご飯をおごって貰えるのを待っています。


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