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人を惹きつけるとは。

恒例のsunny's lab勉強会を開いてくださる、サニーさんに感謝致します。

今回はリフティングについてのサニーさんの考えやサッカーでの注意や認知を中心にお話をしてもらいました。

今回から個人アカウントでの投稿になりますが、田所くんはリフティング記事のあれこれ、五大くんはサッカーにおける注意や認知について書いてくれると思います。

そこで今回僕は人を惹きつける魅力とは。についてを書いていこうと思います。

いきなりどうした?と思われるかもしれませんよね。

今回のセミナーの中でサッカーにおける認知、注意やリフティングについて語っていただきましたが、それに加えて魅力ある、相手を惹きつける重要性や学びに対する考え方も聞けました。

リフティング、注意については2人がまとめてくれると思いますので僕はこの後半の部分を書いていこうかなと思います。

少し感情的な内容になると思いますがご容赦ください。笑

僕自身noteにて身体構造についての記事を今まで書いてきましたが、今回は自分の感情を基に書いてみようと思います。

また今回書くことは今の自分にかなり必要な内容なんじゃないかなと思い文を書いています。


僕はこれまでセンスがない、魅力を感じない、つまらない、ぶっきらぼうだと言われることがしばしばありました。

薄々自分でも気付いてはいましたが、自分には何かが足りないとは感じていました。それは自分のことを客観視することができず、人に魅力を伝えられていないんじゃないかと思いました。

学生時代に僕がモテなかったのも顔は別としてそれが理由のひとつにあったのではないかなと思っています。笑 


また、私は小学生にかけっこ教室をしているのですが
先日クラスを始める前に公園にいた一匹の毛虫にみんなが群がって全然スタートできないということがありました。
この瞬間に関しては、スクール生にとってかけっこ教室を始めることよりも公園にいる一匹の毛虫と戯れることの方が興味、魅力があるということと言い換えることができます。
子供は好奇心旺盛と言われますが、何に興味を抱き、感情が揺さぶられ、何に引き付けられのでしょうか? 非日常?日常では感じられない違和感や違いに興味を持つ?


サニーさんがセミナーにてこんなことを語っていました。

相手に刺さる言葉を一瞬で生み出せるか?

相手に自分の話を聞かせる魅力をもっているか?


トレーニング場面や練習場面、試合中等選手に言葉を伝える場面はその一瞬の時間しかありません。
この一瞬の時間で選手に突き刺さる言葉をかけられるか、選手が話を聞こうとする魅力が自分にあるのか。

この言葉の意味を自分なりに考え記事にしていこうと思います。


魅力: 人の心を惹きつけて夢中にさせる力。
wikipediaより


▼ファンタジスタ、カリスマの特徴

ファンタジスタ:サッカー用語の一つ。主にイタリアなどで使われている。サッカー選手としてシュートやパス、ドリブル等において閃きや創造性のあるプレーで観客を魅了するスーパースター
wikipediaより
カリスマ:人々の心を惹きつけるような強い魅力。また、それを持った人。

スポーツ界ではよくファンタジスタやカリスマと呼ばれる選手がいます。
それは、いわゆる魅力のある選手,ファンを魅了する選手ともいえます。

ファンタジスタやカリスマは熱狂的なファンを生み出し、虜にしてしまう能力がある。

なぜファンタジスタやカリスマに私たちは魅了されてしまうのか?
ファンタジスタやカリスマに共通する部分は何か?

中村俊輔:日本サッカー界のファンタジスタといったらこの選手ですよね。

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中村俊輔といえば誰もが魅了される美しいフリーキックが印象的ですよね。
球種は右に曲がるカーブのみですが球速や曲がり具合を変幻自在に操って数々のゴールを決めてきました。
セルティック時代のUEFAチャンピオンズリーグでのマンチェスターユナイテッドから獲ったゴールは皆さんの記憶にも残っているでしょう。
そんな中村俊輔ですが高校に上がる際にはマリノスのユースに上がれずに高校サッカーの道を選び桐蔭高校で大活躍を果たすのです。
桐蔭高校時代に書き続けているサッカーノートはフットボーラーにとっては有名な話ではないでしょうか。
まさに絶え間ない努力を続けて磨いた技術や人間性が人々を魅了してきた。



イチロー:こちらも野球界のカリスマと言えばイチローですよね。
メジャーリーグにて10年連続200本安打を達成し、日米通算4000本安打を誇る大スターです。
イチローと言えばスポーツ選手というよりはもはや哲学者と言えるほど独自の理論を追求し、探究し続けているイメージがあります。

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この2選手には自分の考えたことや理論を検証し、トライ&エラーで探求し続けている姿勢が垣間見える。
この飽くなき探求心がプレーの中で他の選手にはない”違い”や”違和感”、”創造性”を生み出しているのではないか?

カール・ヤスパースは
哲学とは真理を所有することではなく、真理を探究することであると言っています。

まさに彼らは各分野に対して哲学しているといえる

普通のプレーとは違う異質感や違和感を生み出す。
この2人に共通するのは自分の考えや理論、哲学みたいなものを持っているということ、自分自身の客観視ができていること。
私たちは他のプレーヤーとは違う違和感や常識を覆す考え方に興味を示し、ファンとなるのかもしれません。


そして魅力・魅了される力は強大でカリスマやファンタジスタが言うことは全てが正しく思えてしまう。
そんな錯覚すら起こしてしまう。
自分独自の世界を表現して、他者に示すことが熱狂的なファンを生み出し、発言力すら生み出す。


よく大事なことは
”何を言うかではなく、誰が言うか”
だと言われるが、魅力を人に伝えられる・人々を魅了する人はその”誰”になれるのだと思います。


ある人と類似した態度、意見、信念をもつ他者は、その人の態度、意見、信念に対し相互確認を行う意味において正の強化となる。つまり効力動機は低減され、快的な感情が生じる。これに対して、非類似性の他者は効力動機の充足を妨害するので、不快な感情が生じる。
したがって類似した他者のほうが非類似の他者に比べて好まれるようにある。
一方で、常に類似した他者が好まれるのではないことを示唆する理論も存在する。snyder&Fromkinの独自性理論によれば、ヒトは自己の属性を、他者のそれとはある意味において異なった、独自で固有のものとして位置づけようとする欲求を持っている。したがって、自己とあまりに類似した他者は独自性を脅かす存在であり、否定的な情動反応が換起されると予測する。
また。寛容的対人態度の高い者は、相互作用志向性の魅力判断次元上において、非類似性の他者を肯定的に評価する。


人が人を好きになる際にも自分にはない部分を求める。

つまり非類似性に魅力を感じ好意を寄せることも多いのではないか。


話は変わるが男性の魅力を調査した文献では美的魅力を最も重要視するとの報告がある。
この、他の選手とは違う違和感や非類似性を私たちは美的魅力とすら感じているのかものかもしれない。

私たちは他の選手との非類似性に違和感や違いを覚え、興味を示すようになる。




▼学びとは。

これまでで書いてきた魅力とは哲学している、他者との非類似性があることと書きました。

この違いを生み出すために私たちは学び続けなければいけない


先程も述べたようにカール・ヤスパースは
哲学とは真理を所有することではなく、真理を探究することであると言っています。


レンクは創造的達成を提唱してきた。
我々人間、すべての人が創造的に、個人的な独自の日々を成し遂げること。それを人生を通してどんな人も万人が自ら創造的且つ独自の生き方をしていくべき。
そういった道が人間には開かれているのだと示しています。
また、われわれは人格も自由も、自らの力で手に入れなければいけない。理想的で積極的な達成文化の中で成し遂げる存在は自由な自主独立と自己の活動を通して自分を形作る。
とeigenleisting:Pladoyer fureine postive Leistungskulturの著書の最後を締めくくっています。

また、Sunnyさんが勉強会にてこんなことを言っていました。
勉強とは参考書を見て行うものではなく、自分の考えた仮説が正しいのかを検証するために学ぶのだと。


哲学、つまり学ぶということは常に自分の中にある仮説した事象を検証し、正しいのかを探究し続けなければいけない。
また独創的な自分を形作る、手に入れるには学び続けなければいけない。

真理を探究し続けることこそが学びであり、他者との非類似性を作っていくには大事である。
そして、その自分の世界、ヒトにはない価値観や考え方が異質性や違和感となり他者に興味をそそられる。


イチローはインタビューにてこんなことを言っていました。



この動画では遠回りすることが一番の近道だと述べています。そして最短で到達したとしても人としての深みは出ないと。
真理を探究し続け、学んだ先に深みが出てくる。

こういった部分に人々は魅了されるのではないだろうか。


自分の軸を持っていて、自分の仮説を検証するために探究や勉強をする。




▼偉人から学ぶ。

田中角栄
「人は理では動かず情で動く」
人の感情を震わせることが人を惹きつけるのかもしれませんね。
小出義雄
「試合会場に入ったら、指導者は鷹揚に構えていればいい。指導者が緊張していると選手を硬くさせる。それはマイナスのほうが大きいと僕は思う。本会場に入ったとたん割り切ることだ。試合をするのは選手だ。あとは選手に託すというくらいがちょうどよい。」
高橋尚子がシドニーオリンピックで優勝した際には35㎞地点にて勝利を確信し、美酒を掲げるというエピソードがあるほど選手を信頼している様子がうかがえます。
逆に言えばもうやり残したことがないくらいに練習にて圧倒的に追求すること、選手を信頼している小出監督だからでてくる言葉です。
澤穂希
「苦しくなったら私の背中を見て」
人を惹きつけるにはまず自分が行動で示することが大事だということを教えてくれています
佐々木則夫
コーチの語源は、馬車だ。コーチという言葉には「人をある地点まで送り届ける」役目を担う人、という意味がある。ではコーチが馬車なら選手は何だろう。答えは「乗客だ」間違っても選手は「馬」ではない。コーチ、つまり指導者の仕事とは、選手を馬のように鞭を叩いて走らせることではなく、乗客である選手たちを目標の地まで送り届けることだ。
目標の地まで送り届けるための環境設定をすること。選手を引っ張るのではなく、寄り添い支えること。こうした人間性や考えに心が動かされるのかもしれませんね。


自己を顧みて、客観視する。常に自分の中で真理を仮説し、真理を探究すること。哲学すること。非類似性を生み出すこと。

これが人を魅了、惹きつけるには大事である。



選手に突き刺さる言葉を使う際には学ぶ中で自己の思考の整理ができていればある程度の予測に基づく準備ができる。



また、Sunnyさんの記事にて

客観的な自分自身を作り上げているだけでなく、お互いに自分が世界をどう見ているか、反省的思考に基づいてそれを伝え合うことを通じて、共通の意識や世界像を構築する。
このようなコミュニケーション手段として言語は重要な役割を担う。また言語によって自分は「何者でどこから来たのか」といった物語(物語的自己 narrative self)をつくることができ、それに基づいて自己反省したり、それを他者に語ることができる。加えて、場を和ませる手段として冗談を言って笑わせたりすることもできる。この場を和ませる志向性を保つためには、文脈の理解を持たなければならないし、他者の心を読み取らなくてはならない。すなわち心の理論が必要となる。



非類似性を持ちつつ自分を確立する、一方で他者と対話し、共通の世界観を構築できる。

自分の事を知り、自分の世界を持ちつつ非類似性を出していく。そして他者の思いも考えられる共感能力を兼ね備えている。


そんな部分に人は引き付けられるのかもしれませんね。



▼人を惹きつけるインソールにしていくためには

私ごとになりますがフットボーラー専用のインソール「FCPインソール」を作っているものとして考えていきたいと思います。

私たちが作るインソールの非類似性とは何か?

機能面としてもフットボールの動きや解剖学的特性を考えて作っているので他のインソールとの非類似性はあるかと思いますが、


それよりも何よりも
リスクを冒さぬ退屈な日本のフットボールを圧倒的な思考で変革するfcpsolsという団体、そこに関わっている人、熱い思いがある人たちで作ったフットボーラーへの思いの詰まった、フットボーラーのためのインソールというところが他とFCPインソールの違いかなと思います。

また、私はFCPインソールをリリースするまではフットボールという競技にそれほど興味はありませんでした。
しかし、オーダーメイドインソールを作ったなでしこリーガーたちやfcsolsメンバーである芹菜さんと関わるってきた。

また、TwitterにてFCPインソールについてツイートしてくれたフットボーラーに触れてきた。

関わった彼女たちの思いや人間性に触れることで私自身が彼女たち、フットボールに惹きつけられていたのです。

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私が彼女たちやフットボールに惹きつけられたのと同じように私たちの思いに共感してくれるファンや仲間を作っていきたいです。
近々私たちはFCPインソールカーボンをリリースしますが更に1歩、2歩先をいった新たなる商品開発に向けて邁進していかねばなりません。



非類似性を生み出し自分を確立するには常に自分を顧みて思考を整理し言語化することが大切です。


魅力を他者に示すことができれば人に好意を持ってもらえることも増えるでしょうしビジネスシーンでの活用にも有効です。

トレーナーであれば選手の信頼を、
選手であれば熱狂的なファンを獲得することができるというまだ見ぬ可能性を秘めています。

人と違う部分、非類似的な部分は誰にでも備わっていますし魅力のない人なんていないと思います。
ただそれが人に伝わっていないだけです。


僕自身まだまだ自分が何者なのかを模索中です。

その為にまずは思考を整理することから始めたいと思います。



今回少し感情的な内容を書かせていただきましたが、自分を見つめ直す機会にもなったので皆さんにも文を書くことをお勧めしたいです。(笑)

つたない文章でしたが最後まで見ていただいた方どうもありがとうございます。


今後も更なる高みにフットボーラーを導くためにインソールという翼を進化させていく。



理学療法士/スポーツシューフィッター 安田智彦


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