SZ10TH、演出のここが好き
Sexy Zone Anniversary Tour 2021 SZ10THについて、全体の感想は先日書きましたので今日は演出の話。
雰囲気を繋いだり切り替えたりするのが本当に上手いなあと思う130分でした。
■機構について
まずはセンターステージで振ってくる光るバー。めっちゃ好きです。とても美しい。
上記YouTube動画の「Slow Jam」でも大活躍していましたが、個人的には「タイムトラベル」も好きでした。ラスサビでメンバーを囲っていたバーが一斉に開くんです。同窓会で昔好きだった子を前にウジウジしてる主人公がグッと一歩踏み出す……みたいな絵が見えました。
YouTubeのDigest Part 1でもバーが上がっていく様子は見られるんですが、バーがメンバーを囲むところからの流れがいいのでぜひCメロから繋げて見ていただきたい〜！！
「Change the world」でオレンジ色のバーがメンバーを囲っていたのも印象的でした。ステージのオレンジ色のバラとあわせて、マリウスもそこにいるかのような気持ちになれましたねえ。YouTubeのDigest Part2でも少し見られます↓
ちなみに私は光る鉄パイプと呼んでいましたが、風磨くんがメイキングで「バー」と呼んでいたので私もバーと呼ぶことにします。今日からお前はバー。
風磨くん曰く、今回の機構のもう一つの目玉がスクリーンとのこと。振り返りメドレーで過去公演のセットを再現するのに使われていたものです。
私は現地でスクリーンを見たときに「いつの間にセット変わった！？」とびっくりしました。遠かったのもありますが、本当にセットが出てきたように見えたんですよね。不思議だ。
振り返りメドレーは始まり方も超かっこよかったですねえ。上記のYouTube動画でもちょこっと見られますが、その前の演出含めて是非見ていただきたい。初めて現地で見たときの「これからなにが始まるんだ……？」というドキドキ感が忘れられません。
Sexy Zoneとしては新たな要素であるリフターもよかったです。目の前で上へ上へと登っていく麗しいケンティーを見たときは天女かと思いましたもん。素敵な瞬間をありがとう。
■照明について
ステージの作り以外で言うと、照明が印象的でした。Sexy Zoneのライブといえばレーザー演出がかっこいいイメージでしたが、照明をバシバシ使うのもいいですね。ライブに関しては坂本真綾さん育ちなので激しい照明はけっこう好きです。
「Mermaid」の雰囲気を照明で一変させて「RIGHT NEXT TO YOU」に持っていくのは何度見ても鳥肌もの。映像やJr.を挟んで転換するのはよくありましたが、照明でやりきったところに新たな一面を見ました。
■セットリストについて
これはグループへの愛がなきゃ作れないですよね！？
過去ライブの振り返りメドレー、過去シングルのメドレー、ファンの投票で選んだ曲、ライブの定番、歌っておくべき新曲……とあまりにも幅広い曲たちを、こんなにもしっかりまとめあげたところに感動しました。
個人的にはシングルメドレーの位置がすごくよかったと思います。
初期曲中心でかなり明るいので、下手なところに入れるとしっとりした雰囲気が壊れかねません。とてつもなく感動的に終わらせたいなら前半に持っていく方がよかったはずです。
ただ、風磨くんがオーラスで叫んだ「10周年だぞ、笑えー！」で分かるように、今回は明るく笑顔にあふれた周年ツアーにしたかったんだろうなあと思います。だからこそシングルメドレーを終盤に持ってきて、「RUN」「Change the world」に繋いだんじゃないかなと。
トンチキだろうとファンシーだろうと、初期シングルには聞けば楽しくなれる勢いがあります。その強さをしっかり生かしたセトリでしたし、そう組んだところにこれまでのSexy Zoneの音楽全体への愛を感じます。
シングルメドレーの最後、「Sexy Zone」の演出にもこだわりを感じます。バラ型のミラーボールはケンティー考案らしいですね！ スクリーンを間に挟んだ演出は円盤で見るとより美しさを感じられたなあ。
同様に素晴らしかった位置にいたのが、過去ライブの振り返りメドレーです。オープニング映像とあわせて、これが周年ライブなんだと冒頭からはっきり印象づけてくれました。
振り返りメドレーといえば、Mariの登場には思わず涙が。スクリーンを見るとMariも「Unreality」を歌ってるんですよね。要所要所でのメンバーカラーを使った演出に加えて、こういうところからも「5人」を感じられました。
今回は演出の話を書いたので、次はSZ10THから受け取ったメッセージ性の話を書きたいな。いっぱい感想を書きたくなるいい映像なんですよ……。