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盛岡市で個展を開催中です(4/18追記あり)

こんにちは、私は岩手県で絵を描いています。

ただいま、盛岡市内で個展を開催しています。

八重樫理彦展
2024年4月15日(月)〜20日(土) 10:00〜19:00 (最終日は17:00まで)
Gallery彩園子(さいえんす)
盛岡市上ノ橋町1−48

北上山地の最高峰で岩手県で2番目に高い早池峰山を描いた100号の油彩画や、早池峰山麓の渓流や雪景色を描いたアクリル画など合計27点を展示しています。

私は東京都出身で、2004年に岩手県に移住しました。この春でちょうど20年経ったことになります。
山と神楽に惹かれて早池峰の麓に住み着き20年。冬の厳しさはあっても山に囲まれて都会よりは落ち着く環境で何だかんだ絵を続けて来られたことは幸せなのではないかと思います。
個展ではそんな私が山の懐に入って描いてきた絵を展示しています。
以下に展示作品の一部をご紹介します。

Ridge     油彩 キャンバス 112×162cm (P100号)2024年

Ridge
 2006年の3月末に早池峰山の向かい側の斜面に登り早池峰山頂を撮った。そのフィルム写真を元に描いたもの。写真は望遠レンズで撮られており、実際にその場に立ってもこの大きさで山頂が見えることはない。蛇紋岩の表面を拡大して描いた『不連続面の研究』シリーズ同様、絵画でしか経験できない視覚体験を実現しようとしている。

水流(岳川) アクリル キャンバス 50.0×60.6cm 2024年
溪(岳川)  アクリル パネルに白亜地 38.0×45.5cm  2024年

水流(岳川) ほか
 早池峰山に源流をもつ沢の流れを飽かず眺めることがよくある。ただ眺めていても構わないが、絵に描き始めると絶えず変化する水の形をとらえるという不可能な試みに、水と向き合う時間は一層濃密になる。川の流れる音しか聞こえない。誰も来ない。たま にカワガラスがやって来て目の前に止まったり、川面すれすれに行ったり来たりする。
 動き続けているものを描くのに、写真を使うことはない。神楽のドローイングと同じである。できるだけ流れに近づいて描いている。その方が対象に没頭しやすい。

沢にて  アクリル キャンバス 31.8×41.0  2024年

沢にて
 小さな沢である。描こうと思うのは、少し斜度があって小さくても滝のようになっているところ。そうすると自然と里よりも早池峰山に近い上流の方の場所を思いつく。この沢沿いに登って行くと、野沢額山と地竹山の鞍部に出る。描いている最中に粉雪が画面に降りかかった。飛沫のような白い跡は雪が乗って絵の具を散らし、のちに溶けたために白く残ったところ。水彩画ならぬ氷彩画といったところか。

鯢(げい)清水  アクリル キャンバス 50.0×60.6cm 2024年 

鯢(げい)清水
 冬でも岩の隙間から水が浸み出していて雪の間に岩が黒く見えている。ここの左下の窪みには山椒魚が複みついている。

雪景  墨 パネルに和紙 33.3×53.0cm   2023年

雪景
 雪をまとった早池峰山を歩いた時の記憶の中の風景を描いた。

中央:山霊  墨 アクリル 麻布152.0×152.0cm  2024年
左:大償神楽・山の神舞 墨 和紙 2014年
右:岳神楽・荒舞 墨 和紙 2012年   

山霊
 神楽の録音を聴きながら神楽と山のイメージをミックスさせて描いたもの。
大償神楽・山の神舞 岳神楽・荒舞 
 早池峰神社例大祭の宵宮で奉納された神楽の舞を見ながらその場で描いたドローイング。手元は見ずに動きを追って描いている。

ここにご紹介したのは今回の展示作品のうちのごく一部です。
どうぞぜひ会場へ足をお運び頂き、すべての作品をご覧ください。

ギャラリー彩園子について

Gallery彩園子は江戸時代の蔵を利用した老舗ギャラリーです。
ギャラリー入口
彩園子=さいえんす、と読みます
2階は喫茶「一茶寮」
こちらにも作品を展示しています

おりしも盛岡市では桜が満開を迎えています。ぜひ盛岡へいらしてください。

盛岡は急に桜が満開になりました。有名な石割桜。


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