24/8/20 🎥プラダを着た悪魔 感想

なんとなく映画を一本見たいな〜と思ってアマプラを漁っていると、有名な「プラダを着た悪魔」が。
とても面白かったので、簡単に感想を書きます。
⚠ネタバレ注意

要約

アン・ハサウェイ演じる主人公アンディは、ジャーナリストの仕事を目指す女の子。足がかりとして、超一流ファッション雑誌の編集長・ミランダの秘書の仕事につくことになる。ミランダの編集長としての手腕は誰もが認めているが、とにかく要望のレベルが高く、理不尽で、厳しいため、秘書の仕事はほとんどの人が短期間でやめてしまっていた。

アンディはおしゃれに無頓着で、外見より中身が大切だという価値観を持っていた。超一流ファッション雑誌編集社の社風に馴染むはずもない。はじめは、職場の人達を小馬鹿にしながら仕事をしていた。例えば、似たような青色のベルトを選ぶのに、なぜそんなに一生懸命なのかと。

しかしある日、嫌になって先輩に愚痴をこぼしていたところ、辞めたいなら辞めちまえ、ここは多くの人が死んでも働きたい場所なんだ、と言われ、自分の選択でここにいること、このままでは仕事がうまくいかないことに気がつく。

それからアンディは、それまで無沈着だったおしゃれに気を使い、理不尽な仕事も淡々と、スパスパとこなすようになり、どんどん周囲の評価も上がっていった。

アンディは順風満帆にみえる一方、働き方や価値観が変化したことで、家族や友達との会話が合わなくなったり、一緒に過ごす時間がおざなりになったりした。また、先輩秘書のエミリーが楽しみにしていたパリ出張を、アンディが担当することになり、エミリーと大きな溝ができてしまった。

それでも、アンディは自分の仕事にプライドを、ミランダに同じキャリアウーマンとしての愛情をもつようになっており、腐らず前向きに仕事を続けた。

しかし最後は、家庭も仕事仲間もかも犠牲にして生きるミランダのような生き方をしたくない、という自分に気づき、退職。別れていた恋人ともよりを戻すことになり、映画は幕を閉じた。

感想

アンディは最後、夢だった新聞記者の仕事につき、ミランダではなく家族や友人を選ぶ。一見、ファッション雑誌編集社で働き始める前の状態に、戻っただけのようにも見える。しかし、ファッションやその仕事に従事する人々への理解、仕事への誠実な向き合い方、それによる周りの人からの信頼など多くのものを得て、数段階成長し、ラストシーンはますます輝かしい女性に見えた。

自分に置き換えながら見ていた。私はこんな働き方はできないな、そもそも頭の出来から違うし、、、人脈使って、一日でハリー・ポッターの発売前の本用意するとかすごすぎる。でも、仕事の人たちとのパーティと家族・友人との時間、お世話になった先輩との関係と自分のキャリア、昔からの彼氏と今知り合った男の人、など、さまざまな選択に迫られるという点では、アンディの人生と似ているところもあると感じた。

最近、思っているのが、「選ばない」という選択は一番つらいのではないか、ということ。私は昔から優柔不断で、つい同時にいろいろなことに手を出してしまい、両立できず、中途半端に終わってしまう。特に大学生の頃はそんな生活だったが、4年の後期、ふと、「このまま続けていても、どちらもうまくいくイメージがわかない」と、気がついた。
そこで、思い切って「ゼミ」を選んだ。すると、それまでより使える時間が増え、考えられることも増え、生活にいいリズムを持てるようになった。

何かを選択するとき、あれもこれも良いと感じてしまうけれど、思い切って「今はこれ。この優先順位」と決めてしまったほうが、集中できて、心も落ち着けていい気がする。
会社のデスク周りを模様替えしよう、と思ったとき、洋風な柄でまとめたいな、でも昭和レトロといいな、いやキラキラビビッドな雰囲気もいいな、、とアイデアが湧いてくる。でもそこで、すべてのジャンルの小物を並べてしまうと、統一感がなく、微妙な感じ。思い切って、今月は洋風な柄で統一!と決めるから、きれいな雰囲気にまとまる。
このことに気がついてから、「どれを選んでも、自分にとって良い結果になる。だからとりあえず選ぼう」と意識して生活している。

映画の感想からは少しそれてしまったが、あれもこれもな大学時代から、「一方は諦めて、納得できる方を自分で選ぶ」ということを意識的にするようになった社会人生活に転換中だったため、これからもアンディのように清々しく、生きていきたいなと、人生のモデルケースをみたような気持ちになった。

noteを見ると、プラダを着た悪魔を直近1ヶ月以内に観て、感想を投稿している方が何人も。やっぱり、色褪せない名作なんだなぁ。
YouTubeでは岡田斗司夫さんも、レビューをしていて、オープニング映像の考察が深く、驚いた。特に、「中身・経験は過去でしか表せられないけれど、外見はたった今の情報として表せる」みたいな話は、なるほどなぁと思った。

おわり

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